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ハノイ国家大学 外国語大学 大学院学部 NGUYỄN THỊ THANH BÌNH 日本語における条件表現 ベトナム語との対照 CÂU ĐIỀU KIỆN TRONG TIẾNG NHẬT CÓ ĐỐI CHIẾU VỚI ĐƠN VỊ TƯƠNG ĐƯƠNG TRONG TIẾNG VIỆT... ハノイ国家大学 外国語大学 大学院学部 NGUYỄN TH

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ハノイ国家大学 外国語大学 大学院学部

NGUYỄN THỊ THANH BÌNH

日本語における条件表現

(ベトナム語との対照)

CÂU ĐIỀU KIỆN TRONG TIẾNG NHẬT

( CÓ ĐỐI CHIẾU VỚI ĐƠN VỊ TƯƠNG ĐƯƠNG

TRONG TIẾNG VIỆT )

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ハノイ国家大学 外国語大学 大学院学部

NGUYỄN THỊ THANH BÌNH

日本語における条件表現

(ベトナム語との対照)

CÂU ĐIỀU KIỆN TRONG TIẾNG NHẬT

( CÓ ĐỐI CHIẾU VỚI ĐƠN VỊ TƯƠNG ĐƯƠNG

TRONG TIẾNG VIỆT )

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誓言

修士論文が他の人のものではなく、自分の研究を誓う。論文の内容は参考文献に述べる本、雑誌、論文などに載せられる資料、研究を利用する。また、論文に述べる結果は信頼度があり、以前に発表されていない。

ハノイ、2013 年 5 月 28 日

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本研究を行うため、他の方々から、ご協力及び援助をいただきました。まず、

研究の大枠から問題設定まで懇切なるご指導を与えてくださいました。厚く感謝申し上げます。また、ベトナム社会科学アカデミー研究所、人文社会科学大学、貿易大学、ハノイ大学、外国語大学の東洋言語と文化学部の先生方が貴重なご意見をくださったことにも心から感謝いたします。そして、調査に協力してくれたフオンドン大学外国語学部日本語学科の3年生にも感謝したい。

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概要

日本語における条件表現(ベトナム語との対照)

日本語における表現は非常に複雑なカテゴリーだから、ベトナム語母語話者の日本語の学生は主に「と・ば・たら・なら」などの順接条件の区別に困り、混同することが多い。本稿で日本語における条件表現を考察し、その中で順接条件の意味用法、特徴を中心に考察し、「と・ば・たら・なら」の類似表現を区別する。同時に頻度、分類、構造と意義についてベトナム語の条件表現との対照をする。大学で使用されている初・中級レベルにおける教科書に載っている日本語の条件表現の割合を統計し、考察した。その他学習者の条件表現の運用能力も考察した。これらの結果を踏まえ、学習者の条件表現の運用能力を高めるために、指導法と参考資料作成を提案した。

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1.4.1 「と」も「たら」も両方も使える場合 13 1.4.2「と」も「ば」も両方も使える場合 14 1.4.3 「たら」「ば」も両方も使える場合 14 1.4.4 「なら」も「ば」も両方も使える場合 15

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2.2.4.1「と」 35 2.2.4.2「ば」 37

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序論

1.研究の背景

現在、ベトナムでは様々な分野で日本との協力関係が拡大されるとともに、日本語学習の需要が益々増加している。日本語は一つの言語として研究することも大切になる。しかし、現在、ベトナムでは日本の著者が書いた資料はほとんど外国人のための実践の日本語の教材であり、日本語について先行研究は数尐ない。ベトナム人にとって日本語の使用は難しい言語だと思われている。日本語の難しさは四つの文字があり、例外が多い文法の規則、場面によって、言葉と文法の使い分けが違うものである。その中で日本の条件表現の使用頻度が高い。条件表現は種類が多く、相違表現もいくつもあるから、日本語の学習者にとって区別するのは困難である。

条件表現は初級レベル段階で導入されるが、あまり詳しく説明されないことが多いし、練習も不足である。また、教科書の説明も不十分なので、中級、上級に進んでも、「ば、と、たら、なら」といった類似表現を正確に使用できない現状はフオンドン大学の学習者で見られるのみならず、他の大学の学習者にも共通点であると思われる。

それに、ベトナムでは日本語の条件表現についての参考資料はまだ尐なく、研究論文もあるが、ベトナム語で作成されるから、深く理解するのは、簡卖ではないと言える。それで、「日本語における条件表現―ベトナム語との対照」を研究テーマとした。

2.研究の目的

本研究の目的は次のようなことを明らかにすることである。

① 日本語の条件表現の特徴を検討すること

② 日本語の条件表現とベトナム語の条件表現との類似点と相違点を明らかにすること

③ 大学で使っている教材の中の日本語の条件表現の考察・ベトナム人の日本語の学習者の条件表現の運用能力を高めるための指導法を提案すること

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統計方法実践的には第3章でフオンドン大学で初級レベルと中級レベルで使用されている教科書に載せている条件表現を表にし、その表のデータに基づいて分析する。それに、フオンドン大学の3年生を対象にし、アンケートと問題用紙をさせ、分析する。この調査の結果を踏まえて、日本語の条件表現の指導法を明らかにする。4.研究の対象と範囲

日本語の条件表現を分類するとき、「順接条件表現」および「逆接条件表現」に分けられることが多い。しかし、論文の範囲では順接条件表現の4形式「と・ば・たら・なら」を中心に研究を行ってみたい。また、本研究では、テキスト及び先行研究を参考し、使い分けの意味と用法をまとめると共に、調査結果の資料に基づいてフオンドン大学の3年生を対象にして条件表現の運用能力を理解する上、指導法の提案を出す。

5.先行研究

条件表現に関しては、有田(1993)にまとめられるように、多くの先行研究があり、歴史的な研究から現代語研究・日本語教育に至るまで、そして哲学的あるいは論理学的立場からも発言が続けている。歴史的研究においては、対象となる接続詞は「ば」であり、「ば」を用いた文(条件文)の分析に重点が置かれていたが、研究対象が現代語に移ると、四形式の違いに研究の中心も変化していく。その場合、

「置き換え可能性」の説明を目指すものもまたそうでもないものもみられるが、方法論的には、個々の形式が独自に持つ用法の分析に中心を置き、どのような場合に、どの形式から使われないかという事実がいろいろな立場から以下でも触れるように具体的に示されてきた。また、結論としては、条件の特徴を示す。例えば、山口

(1994)では四式を次のように説明する。

「ば」=一般的な条件を表す用法を介して仮定条件を表す形式となりえた。

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また、使い分けも必要になる。なぜならば、論理的な意味が同じでも、ニュアンスが違う場合を置き換え可能であるかどうかという問題である。この問題は各形式の本質的な意味を一般化して得られた結論がこのニュアンスの説明になっているかどうかに重視しなければならない。その結論が抽象的であればあるほど、この問題は切実である。

本稿では、先行研究で明らかになった具体的な言語事実をできるだけ取り上げ、あるものはそのまま受け継ぎ、あるものは修正を加えて、さらに新しい点も指摘しつつ、明快な分類に役立つと期待する。

6.論文の構成

本稿は序論、本論、結論の三つの部分からなっている。

序論では研究課題の背景、目的、研究の方法、研究の対象と範囲、先行研究と論文の構成について述べる。

本論ではさらに第1章、第2章、第3章に分かれている。

第1章では条件表現の定義、分類、順接の条件表現の用法、順接の条件表現の類

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似点と相違点の比較を検討する。第2章ではベトナム語の条件表現の定義と分類を考察して、ベトナム語の条件表現との比較を行う。第3章ではフオンドン大学で使われている教科書の中の日本語の条件表現の頻度を体系的に統計し、アンケートと問題用紙を分析する上ベトナム人の日本語学習者の条件表現の運用能力を高めるための提案を出す。

結論では各章の要点をまとめ、今後の課題を示す。

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条件表現の接続助詞には「と」「ば」「たら」「なら」「ても」「のに」がある。これらの接続助詞は前件(前節ともいう)と後件(後節ともいう)の間に立ち、前件と後件を繋いで発話の内容を一つの複文を作り出す。この関係は次のような三つの形で表すことができる。

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条件表現は大きい分類が考えられるのである「順接条件表現」と「逆接条件表現」とに分けられる。そして、この二つ条件表現にそれぞれ仮定条件、確定条件がそなわっている。さらにこれらの下位分類が考えられるのであるが、このような分類や実例・内包する問題点などについては松下大三郎『改撰標準日本文法』(昭 )、『日本語条件表現史の研究』(平 )などが詳しい。

現の条件文・理由文・譲歩文のような分類があり、その中条件文を主たる対象とする場合もあれば、順接条件・逆接条件と仮定条件・確定条件のような分類における順接条件及び仮定条件を主たる対象とする場合もあるとのことである。

条件文・原因文・譲歩文と3分類する場合は条件文が「条件」と「仮定」が区別されずに使われることが多い。一方、順接条件・逆接条件と仮定条件・確定条件表現の伝統的な枠組みであり、「条件」「仮定」が区別される。そして、順接条件・逆接条件と仮定条件・確定条件との組み合わせから順接条件のみならず逆接条件にも

そうすると、一方では、出来事を仮定的に予想しているのか、(仮定)、実際に起こった出来事について述べているか(事実、確定)に分かれ、他方で、順当に予想される結果が起こった場合(順接)と、そうでない場合(逆接)に分かれて、全体として、次のようである。

ならない

努力したのにできるようにならない。

恒常条件について「時間を捨象した普遍的な真理として現象であるために、過去にも未来にも通用するということになり、したがって、確定条件の表現とも仮定条件の表現ともかかわるものとなる」と述べ、例えば、順接恒常条件とは「ある条件は

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偶然確定

逆接条件

仮定条件恒常条件確定条件

小池, 1997:11)安善の分類は以下のように分類する。

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「確定条件」以外、恒常条件も加え、そして、完了性仮定条件・非完了性仮定条件及び必然確定条件・偶然確定条件まで分ける。それに対して、(2)はより簡略で、

「確定条件」と「恒常条件」の区別がなくなる。それはいずれも「前件を満たすとき、後件が起こるのは当たり前である」であろう。

に従う分類した。ただし、前件と後件の時間的前後関係も重視するので、尐し調整をおこなった。

表4 筆者による日本語の条件表現の分類 4

条件表現

順接条件

時間的前後関係のある

仮定条件 と、たら恒常条件 ば

そして、日本語の条件表現は順接条件と逆接条件に分類される傾向があるが、本稿では、「と」「ば」「たら」「なら」などの順接条件表現を中心に考察する。 順接の条件表現

順接条件表現とは前の事柄(前件)に対する順当な結果が(後件で)来ることを表すものである。順接表現といえば、「と・ば・たら・なら」があげられる。日本語学習者にとって区別することは簡卖ではないから、正確に使える人は多いと言えない。

次に本論の主な内容としてこれらの四者に一つずつの意味用法、特徴について述べる。

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飲まない 高くない 楽 やすみじゃない(ではない)

・条件表現の「と」の意味用法

前件の条件を満たすときは、常に自動的に直ちに後件が成立する 恒常条件 。自然現象、真理、習慣などを表す。

例:(1)彼は家に帰ると、パソコンに向かっている。 <習慣>

b)「もし~だったら、自然に~なる」の意味 仮定条件 。「ば」「たら」と違って、後件に話し手の希望、意志、命令、誘い、進めなどに使えない。

例:(1)雤が降ると、試合が中止される。

(2)祝日だと、遊園地はすごく込んでいる。

c)「そのとき」または「~してすぐ」という意味を表す。主語は同じことが多い。例: (1)家に帰っていると、彼女にあった。

d)一般条件でよく使われる。

前件と後件のつながりが大きい。また、前件「と」の主語は他の従属節と同

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例: (1)都合がよければ、必ず行く。

(2)ちりも積もれば、山になる。

(3)春が来れば、桜が咲く。

b)後件が成立するための条件を前件で述べる「仮定条件」。後件には普通話し手の希望(~たい)、意志(~よう)、命令(~なさい)、推量(~だろう)などが表れる。

仮定条件。一般条件。特に一般条件でよく使われる。

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「~ば」文は前件「~ば」に焦点が当たり、そこで何が必要か述べるときに使われる。

楽 休みだったら

楽 休みじゃなかったら(でなかったら)

・条件表現の「たら」の意味用法

前件が成立した時点になって条件を述べる 仮定条件 。 ば と同様後件には話し手の希望、意志、命令、推量を表す。

例: (1)ご飯を食べたら、歯を磨け。

(2)お風呂に入っていたら電話がかかってきた。

d)ある行動の結果が分かったことを表す 発見 。後件は話し手の意志とは無関係な事実が続く。文末は過去形

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b)「と」「ば」と同じく前件(従属節)と後件(主節)に時間的前後関係は必要とする。

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市川(2005 によって「なら」の特徴は次のようにまとめられる。

書き言葉にも話し言葉にも使われる。

b)「と」「ば」「たら」と異なり前件と後件の間に時間的な前後関係は必要としない。時間の前後関係があるときにも、無いときにも使われる。

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例:(1)父は横になると/ なったら、すぐに眠ってしまった。

(2)翌日の結婚式のことを考えたら/ 考えると、なかなか眠れなかった。 1.4.2 「と」も「ば」も両方も使える場合

・一般的、習慣的関係

「と」「ば」X と Y が自然法則、社会の法則など、一般的に成り立った因果関係によって結ばれることを表すのに使われる。現在の反復的な事態や個人の習慣を表すことができる。または、「と」「ば」過去の反復、習慣を表すことができる。または、「と」「ば」の過去の反復、習慣を表す時、文末は「~していた」「~したものだ」になることが多い。

習慣的関係 例: (1)春になると、芽が出る。夏になると、花が咲く。

1.4.3 「たら」も「ば」も両方も使える場合

・X が事実の文:

「たら」「ば」は会話の時点で成り立っていることをX として表し、X に基づく判

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1.4.5 「と」だけ使う場合

・現実に即した状況

「と」はまだ成立していない事態 X、Y を結び付けて仮定的な条件関係を表すことができる。(「と」使って表す仮定的な条件関係は現在の時点である程度決まっていること、予測できるようなことに限られる。あるいは Y に悪い結果が表されることがある。その場合、相手への警告的表現にもなる)

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結果 前提となる状況、理由 (1 ) 冷凍食品は袋をあけたら、全部使ってしまいなさい。

( 2 ) 5時になったら、帰ってくるでしょう。

( 3 ) お腹がすいていたら、冷蔵庫のなかにプリンがあるからね。(省略文:食べていいよ。)

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(1) A: ねえ、この合宿には田中さんも来ていたよ。何で写真に写ってないんだろう。

B: 田中さんが来ていたのなら、きっとこの写真を撮っていたのよ。 (2 )A: 大変だ。取引先の A 会社が倒産した。

B: 何だって。A 会社が倒産したなら、子会社の B 社は危ない。すぐに対策を考えよう。

・話題の引き継ぎと提示

名詞+「なら」は対話の相手が言った内容や先行する談話の内容から予測できるようなことを話題として取り上げで X に表し、それについての判断や意志、相手への働きかけなどを Y に表す。(「なら」の代わりに「だったら」という表現も使う。

(1) A:さっきから中村課長を探しているんだけど。

B : さあ、見なかったな。でも、係長の山岸さんから、

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あそこで部長 打ち合わせしているよ。

(2)ここは海にも山にも近いから、何でもおいしいが、海のものなら、フグの刺身が最高だ。

名詞+「なら」主題、条件を表す場合がある。

(3)A: おや、雤が降り出したよ。

B: そうか。雤なら今日の試合は中止だな。

動詞の基本形+「なら」はX の行為を話題としてとりあげる用法(主題用法)がある。

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3)「主節に意志表現がとれる」かどうかという点では、「~と」は不可、「~ば」は条件付き(主節と「~ば」節の主語が異なる場合か、「ば」の前に状態性を表す表現が来る場合)で可能となる。

(a)?暑いと、エアコンをつけてください。

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(b)暑ければ、エアコンをつけてください。

(c)暑かったら、エアコンをつけてください。

(d)暑いなら、エアコンをつけてください。

4)「仮定条件に用いることができる」というのは、次のような場合で、「~と」では不可になる。

例:

(a)?駅を歩いていると、いつも田中さんにあった。

(b)?駅を歩いていれば、田中さんにあった。

(c) 駅を歩いていたら、田中さんに会った。

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7)「発見」を表すというのは、次のような場合である。「と」がそれに当たる。 例:

(a)見ていると、私もほしくなった。

(b)?見ていれば、私もほしくなった。

(c )見ていたら、私もほしくなった。

8 )「動作の連続性を表す」というのは次のような場合で、「と」がそれに当たる。 (a)彼は座席に着くと、居眠りを始めた。

(b)?彼は座席に着けば、居眠りを始めた。

(c)?彼は座席に着いたら、居眠りを始めた。

9 )「終助詞に使える」というのは次のように文末に来ることができるということで、「たら」「ば」はできるが、「と」「なら」はできない。

「と」「ば」「たら」「なら」の条件表現の 4 形式を混同しないようにいくつかのポイントを説明する。

a) 動作の連続性(前件と動作に続いて、後件の動作をする)または「いつもする」ことか、「必ずそうなる」の場合、「と」のみ使う。また、「と」は人間の意志や感情に関係する文末表現を使うことができない。

b) 発見(前件の動作→後件の状態に気づく。意外、驚きなど)あるいはきっかけ(前件の動作が後件の状態を引き起こす)の場合、「と・たら」を使う。

c) 過去の習慣の場合、「と・ば・たら」を使う。

d) 反実仮想(実際に起こらなかったら)の場合、「たら・ば」を使う。 e) 相手から聞いたことや相手の様子を見て知らなかったことなど、相手から

Trang 34

得た情報を条件にする用法の場合、「なら」しか使わない。

以上の先行研究から、本論では、次のように順接条件に使用されている助詞の意味・用法を以下の表にまとめることができる。

・ 「もし~だったら、自然に

~なる」の意味では、後件に話し手の希望、意志、命令、誘い、進めなどに使え

・ 主節の文末に意志表現を取れない。ただし、前件と後件の主語が異なるとき、また、前件の状態を表すときは、意志表現をとることができる。

「たら」 「仮定条件」、他に、「理由」「き

っかけ」「その時」 「その後で」

・論文などの書き言葉では使われない。話し言葉的であること、仮定条件で使えるが、一般条件ではあまり使われない。

「なら」 「仮定条件」、他に「助言」「話題

提示」

・過去には使われない。時間的前後関係は必要としない。

上記の表で順接条件に使用されている「と」「ば」「たら」「なら」は主に「恒常条

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件」と「仮定条件」を表すが、そのほか、「理由」「発見」「話題提示」などの用法がある。大学で使用されている教科書では意味と用法が詳しく説明されていない。その上、使い分けも載っていないから、上記の表を作った。

・「と」「ば」「たら」「なら」の関係・意味用法は次の図で更に明確されている。

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図1「と」「ば」「たら」「なら」の関係図

本章は日本における条件表現に関する理論をまとめた。ベトナム人の日本語学習者がより深く理解し、運用できるように第2 章で日本語における条件表現をベトナム語との対照を行なう。

Trang 37

第2章 日本語における条件表現・ベトナム語における

条件表現との対照

2.1 ベトナム語における条件表現

2.1.1 先行研究

条件表現は日本語の文法とベトナム語文法において需要なものである。日本語における条件表現について有田(1993)は「日本語条件研究の変遷」、小池(1997)は

「日本語条件表現史の研究」 松岡(1994)は「日本語の条件表現」、安善(1999)は「現代日本語条件表現の理論構造」という本で触れた。

ベトナムでは接続助詞の観点から条件表現を研究する学者は Tran Trong Kim (1945), Nguyen Anh Que (1988) がある。Hoang Tue (1962), Bui Duc Tinh (1972), Hoang Trong Phien (1980) Nguyen Minh Thuyet, Nguyen Van Hiep (1988), Diep Quang Ban( 1989), Nguyen Kim Than (1997)は 文の構造の観点から条件表現を研究した。 Cao Xuan Hao (1991) は機能的な文法の観点から条件表現を研究して、条件を表す節(従属節)と主節に分けた。Ho Le (1992) は文の意味の観点から条件表現を研究した。しかし、Le Thi Minh Hang(2005)は「ベトナ語における条件文」という博士請求論文でベトナムで初めてベトナム語の条件表現について深く研究したものである。Le( 2005) は意味と論理の観点からベトナムの条件表現を考察する。因果関係は条件意味の中核特徴である。因果関係は典型的な条件文(因果関係がある条件文)非典型的な条件文(因果関係がない)だと筆者は思う。Le Thi Minh Hang (2005)による論文研究は世界の言語学の新しい理論に触れたと思われている。

2.1.2 ベトナム語の条件表現の定義

ベトナム語の条件表現は伝統的な観念によると、複文に属され、構造的には従属節と主節の二つの節がある。従属節は前に置き、主節は後ろに置かれている。従属節の前に、常に接続助詞が必要である。

例:Nếu uống thuốc này thì hạ sốt

Ví dụ: Nếu uống thuốc này thì hạ sốt

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Liên từ điều kiện mệnh đề phụ mệnh đề chính

(Le Thi Minh Hang : 2005)

Le Thi Minh Hang (2005)は因果および状況の現実性といった基準に沿って分類した。

2.1.4 ベトナム語における条件表現の文型のタイプ

Nguyen Khanh Ha (2009)は「ベトナム語の条件文-認知言語学の観点から」でベトナム語の条件表現のタイプを次のようにまとめた。

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- Dù cho A ( thì )cũng/ vẫn / cũng vẫn B (2) Giá A thì B - Giá A (thì )B - Giá như A ( thì ) B

-Giá gì A ( thì ) B - Giá phỏng A ( thì )B

- Giá mà A ( thì ) B (3)Giả sử A thì B - Giả dụ A (thì ) B - Giả tỉ A (thì )B

-Giả như A ( thì) B - Hoặc giả A ( thì)

B

- Giả sử A ( thì) B - Ví phỏng A (thì)

B

- Giả thiết A ( thì ) B - Ví thử A ( thì) B (4) Hễ A thì/là B -Cứ A thì/là B - Hễ cứ A thì/là B

- Hễ A thì/là B (5) Một khi A thì/là B - Một khi A (thì )B - Đã A thì/là B

- Phàm A ( thì) B (6) Nhỡ A thì B - Lỡ A ( thì) B - Nhỡ A (thì) B

- Ngộ nhỡ A ( thì) B - Rủi A (thì ) B (7)Nếu A thì B - Nếu A thì B - Nếu A, B

- Nếu mà A thì B - B nếu A

- Nếu như A thì B (8) Nhược bằng A thì B - Nhược bằng A thì B (9) B, miễn là A - B, miễn A - B, miễn sao A

- B, miễn là A - B, với điều kiện là A (10)B, trừ phi A - B trừ phi A

- B, trừ phi A (11)[ A] bằng không/kẻo

Trang 40

「条件言葉 節1+条件言葉 節2」

節2に述語は動詞または、形容詞である。節2 の述語は判断形、命令形、可能形などのどんな形でも大丈夫である。

節1 と節2の主語は同じだったら、節1か節2の主語へ省略できる。

Nếu ~ thì」の意味用法

「Nếu ~ thì」という文はベトナム語における条件で因果関係を示している。 この条件表現の主な特徴としてはは何かの条件で結果が起こってきたの表現である。

節1は従属節で条件を表すものである。節2 は主節で結果を表す。特にこの条件表現には節1の位置に節2の位置を交換することができる。(「thì」は省略できる) 例:(1 ) Nếu anh gặp khó khăn thì tôi sẽ giúp

節1 節 2 (述語は意向形である)

この例文は節1は条件節、節2 は結果を表すものである。

(2 )Nếu mưa to thì chúng ta nên ở nhà

Trang 41

る。

「 Giá~ thì」は判定の関係を表すが、「 Giá」節1~ 「thì」節2は話し手の希望を示すが、その希望は実現できない。「 Giá」節1~ 「thì」節2もあることをが本当になる希望を表すが、実現できないので、残念な気持ちを表すことである。「 Giá」節

1~ 「thì」節2という条件表現には文2の動詞は状態と行為という二つの意味を表す。

Giá tôi trúng xổ số thì tôi sẽ mua ngay ngôi nhà này

節 1 節2【述語は意向形である】

この例文には「Giá tôi trúng xổ số」という節1は現在宝くじが当たらない仮定だけである。節2は望むことであるが実現できない。節2の動詞は行為を表す。

例:(1 ) Giá tôi là tổng thống thì tôi sẽ có nhiều quyền lực hơn

節1 節2

(2 ) Giá hôm qua trời không mưa thì chúng tôi đã đi du lịch

節 1 節2

ベトナム語における条件表現には「Nếu ~ thì」若しくは「 Giá~ thì」をよく使うが、その他、たまたま「Hễ ~thì(là )」を使う。

「Hễ~thì(là )」という条件表現は二つがの解釈がある。

習慣的関係を表す:

Hễ có giặc ngoại xâm thì mọi người lại sát cánh bên nhau

Trang 42

(1) Hễ trời hết mưa là chúng ta lên đường

(2) Hễ có đủ tiền là tôi mua xe ngay

2.2 日本語における条件表現とベトナム語における条件表現との対照

日本語における条件表現とベトナムにおける条件表現との対照は Le Thi Minh Hang (2005) はベトナムにおける条件文(日本語における条件文との対照)という博士学位請求論文を行った。それに対して、日本語における条件表現とベトナム語における条件表現の対照という論文はまだない。本稿を作成する過程で、日本語における条件表現とベトナム語における条件表現には類似点と相違点は理解することができるようになった。日本語の条件表現の「と」「ば」「たら」

「なら」と、ベトナムの条件表現と対照し、類似点と相違点をみつける上、より日本語の条件表現について理解を深めることができるようになりたい。

2.2.2 条件表現の分類に関する類似点と相違点

安善(1999)により日本語の条件表現は次のように分類された。

Trang 43

表3 日本語の条件表現の分類 3

仮定条件(ば、と、たら、なら、)確定条件(ば、と、たら、なら、)

逆接条件 2 仮定条件

接続助詞: dù cho…, cho dù…, dù…, dầu…

4 確定条件

接 続 助 詞: 「 mặc dù…nhưng,tuy… nhưng…」

( Ho Le :1992 )

上記の表に基づいて、日本語の条件表現とベトナム語の条件表現には類似点がある。その類似点は二つの言語の条件表現で2つのグループに順接条件と逆接条件を分けられることである。更に順接条件と逆接条件には仮定条件と確定条件に分けられることである。

2.2.3 日本語における条件表現とベトナム語における条件表現の構造の対照

2.2.3.1 文中における各成分の位置

日本語における条件表現とベトナム語における条件表現の類似点は二つの件があり、前件と後件から成り立つ。接続助詞で接続されている。

相違点は次の通りである。

Trang 44

~thì”を使う。

一般的に述べると、ベトナム語の条件表現は以下の形を持っている。 接続助詞(条件言葉)+節1+接続助詞(条件言葉)+節2

Trang 45

飲む

+ と飲まない

高い

+と高くない

楽/休みだったら 楽/休みじゃなかったら(でなかったら)

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楽 休みじゃない(ではない)

+(の)なら しかし、ベトナム語の条件表現では動詞、い形容詞、な形容詞、名詞は活用されないで、文の時制、状態を表すためにに「đã」「đang」「sẽ」「rồi」 などの副詞が使用される。

(1) Giá như cô ấy nói sớm thì mọi chuyện đã khác rồi

(2) Nếu anh ta ra đầu thú thì sẽ được hưởng khoan hồng

(3) Giả sử chiến tranh thế giới thứ 2 xảy ra, chúng ta sẽ ra sao nhỉ?

例:Nếu trời mưa thì…

主節で何について伝えたいか分からなくなる。

2.2.4 日本語の条件表現とベトナム語の条件表現との意義の対照

2.2.4.1「と」

a) 恒常条件(自然現象、真理、習慣など):X, Nếu…( thì… ), Những khi, Hễ…là…, Mỗi lần, Cứ…

(1)これまで雤がふると、付近が水侵しになります。

Từ trước đến nay, hễ có mưa là khu vực này lại bi ngập trong nước

(2) 体温が上がると、汗が出る。

Trang 47

Hễ nhiệt độ cơ thể tăng thì ra mồ hôi

(3) 通常は着任の1~2 カ月後、遅いと、3~4ヶ月後ということも珍しくありません。

Theo thông lệ ngoại giao thì lễ trình quốc thư được tiến hành 1-2 tháng sau khi nhậm chức và nếu muộn thì 3~4 tháng

b )仮定条件: Nếu…(thì… )

(1) 2008 年が 6.23%だったことからすると、6.5%は厳しくないとのことでした。 Nếu nhìn từ con số 6,23 % của năm 2008 thì 6,5 % có thể coi là không quá khó khăn

(2) 日本からの投資総額では、投資ライセンスが出された「認可ケース」でみると、180 億円ドルで、第4位なのです。

Về tổng số tiền đầu tư của Nhật Bản vào Việt Nam, nếu tính riêng những trường hợp

đã được cấp giấy phép đầu tư là 18 tỉ Yên, đứng thứ tư

c ) 「そのとき」または「~してすぐ」という意味:Khi (thì)…, Ngay sau khi…, Ngay khi…

Tôi rất mong muốn Đài truyền hình mở thêm một chương trình dạy tiếng Nhật vì phong trào học tiếng Nhật hiện nay đang rất phát triển

(4) カメラを向けるとみんながニコニコした。

Cứ nhìn vào máy ành là mọi người lại cười mỉm

e ) 発見 : Và, Qua, Khi

(1) 実際、その文書を読んでみるとよいことがたくさん書いてあります。

Trang 48

Thực tế, khi tôi đọc thử tài liệu này, tôi thấy có rất nhiều điều hay được viết trong

đó

(2) ドアを開けると、小さな子供がドアの前に立っていた。

Khi tôi mở cửa thì đã thấy có đứa trẻ nhỏ đang đứng ở trước cửa

(3) 友達に送ってもらった DVD ですが、聞いてみると、これが良く出来ていて、驚きました。

Tôi được bạn tặng đĩa DVD, tôi đã nghe thử và ngạc nhiên vì đĩa đó rất hay f)その他:「文法的な用法」

実際に今まで日本語の条件文に関する先行研究がない意味を持つ「と」の用法を見つけた。この場合はほとんど比較を表す目的である。

例:また、女性議員の数で比較すると、ベトナムは132 名(全体の 26%)と多く、日本は衆議院9.4%参議院 18.2%と極端に尐ないのが特徴です。

Mặt khác, nếu so sánh tỉ lệ nữ nghĩ sỹ trong Quốc hội, Quốc hội Việt Nam có đặc điểm

là nhiều đại biểu nữ ( chiếm 26%), đông hơn hẳn so với tỉ lệ 9,4% tại Hạ nghị viện và 18,2% tại Thượng nghị viện của Nhật Bản

Người lao động ở các doanh nghiệp tư nhân chịu khó làm việc khi có động lực về tiền bạc, còn công chức Nhà nước kém hăng hái làm việc do lương thấp

b )仮定条件(後 件 には話し手 の 希望 、 意志、、命 令、推 量 などが表れ る :Nếu…( thì… ), (Nếu…) thì)

Ngày đăng: 02/03/2015, 14:30

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