ベトナム国家大学ハノイ校日越大学 地域研究プログラム日本研究専攻 修士論文 日本企業のオフショア開発における文化的要素 〜ベトナムに進出している IT 企業の事例を中心に〜 主指導教員 VO MINH VU 博士 副指導教員 清水 剛 准教授 学位申請者 NGUYEN QUANG DIEU 2019 年 月 要旨 くの日本企業は と と 開発 の 開発コストの た さ た ので 業 でオフショア開発を進 ている オフショア開発の発 は では発 しな る し しな た な プロジェクトの進 る した て オフショア開発の しなけ ばな ない その中で など文化的 では に の たオフショア 中国国 の反日 的要素の な ず の企 くを てい 文化的要素の存 など 無 る として 要な を たしてきた し し 年 中 の にして 日本企業はイ ド などを 化を進 ている その過程で ベトナムは 2009 年以降 中国を アジア諸国へと委託先の 次ぎ日本企業にと 的 コミ ニケ する の日本のオフショア開発では 中国 において 位 を 国の の 上 などの オフショア開発を進 る には に ショ の 視できない 開発 て第 位のオフショア 国とな た のベトナム でオフショア開発を 開する には 文化的要素にさ なる る そこで 本研究では を 要 ベトナムに進 出している日本企業の事例を ると 上げ オフショ ア開発の文化的要素に着目した こ し まで し ず オフショア開発の文化的要素に関しては 文化とは何 または文化的要素はどのよ 文化的要素の存 義に触 とその つつ文化的要素を くの先行研究で言及さ に ている 要さを当然のこととした研究 察した研究 る そ については述べ ほとんどで は特定の る そ ことで る 識を て 得 上げ 文献調査による分析を行 ベトナムでの た ベトナム 的な感情を のメ でないメ バ バ は プロジェクト 日本に関する知識を そ ているメ は日本企業と日本 オフショア開発を遂行するに 交流は常に行わ ている バ た 次に 文化を捉 先行研究を概 る 文化的要素に してどのよ な るマクロな視 とミクロな視 文化的要素に 地調査を基づく実証研究を行 てお にし にすることで る オフショア開発の文化的要素について て 文化の定 ているオフショア開発の文化的要素を体系的にまと 第 に オフショア開発に参加するメ ている を明 まず に沿 の研究で てお 特定の問 着目していない そこで 本研究では 次の つの目的を設定した 第 に 観し ている た た するメ 地調査 バ は の 識につい 次のよ な結 日本企業のオフショア開発の文化的要素に 進むにつ バ てその 識 はその知識を再 に関する プロジェクト 認しそ 解と関心を のメ 変化していく バ を深 ること 間で して好 すでに日本 ること できる でき また 文化的要素に関する 目次 序章 本研究の 第1章 目的と 法 論文構成 日本企業のオフショア開発 1.1 日本の IT の の 状 1.1.1 IT への需要 1.1.2 IT の推計 1.1.3 IT の不足 1.1.4 IT と戦略 1.2 日本企業のオフショア開発の 状 1.2.1 オフショア開発への導入 1.2.2 オフショア開発の 状 1.2.3 オフショア開発の分類 13 1.3 ベトナムにおける日本企業のオフショア開発の 状 14 1.3.1 ベトナムの IT 産業 14 1.3.2 ベトナムにおける日本企業のオフショア開発 17 a 概要 17 b 日本の IT 企業にと てのベトナムの魅力 19 c 日本の IT 企業にと てベトナムでのオフショア開発の 21 d ベトナムにおける日本企業のオフショア開発の分類 22 1.3 小括 23 第2章 日本企業のオフショア開発における文化的要素 25 2.1 オフショア開発の構成要素 25 2.1.1 的要素 25 2.1.2 的要素 26 2.1.3 法的要素 28 2.1.4 オフショア開発の失敗事例 見 る文化的要素の存 28 2.2 文化的要素の定義 30 2.2.1 文化とは 30 2.2.2 文化的要素とは 32 2.3 オフショア開発における文化的要素の構成 33 2.3.1 オフショア開発を 巻く環境に関する要素 33 a 概要 33 b 日本企業とベトナム企業の特徴および行動 式 34 c 日本型開発の特徴 36 d 日本の IT 製品の特徴 38 2.3.2 オフショア開発の環境の中にいる個 に関する要素 38 a 概要 38 b オフショア開発におけるプロジェクトのポジショ とその文化的要素 39 c 日本企業とオフショア 企業のメ バ ど しの異文化コミ ニケ ショ 42 d 各企業のメ バ ど しのコミ ニケ ショ 44 2.4 オフショア開発の構成要素の 互関係 45 2.5 小括 46 第3章 オフショア開発に参加するメ バ の文化的要素に する 識 48 3.1 オフショア開発に参加するメ バ の異文化接触と異文化適 48 3.1.1 異文化接触と異文化適 について 48 3.1.2 オフショア開発における異文化接触と異文化適 49 3.1.3 仮説 51 3.2 オフショア開発に参加するメ バ 間の文化的要素に関する交流 51 3.2.1 記憶の神 回路網 51 3.2.2 オフショア開発における文化的要素に関する交流 53 3.2.3 仮説 55 3.3 仮説の検証 57 3.3.1 調査概要 57 3.3.2 仮説 の検証 61 3.3.1 仮説 の検証 64 3.3.4 イ タビ 調査 の補足 66 3.4 小括 69 終章 参 結論と今後の 70 文献 73 図目次 1-1 IT の平均年収とその満足度に関する各国比較 1-2 IT 企業の 不足改善の 組 の ち た の(%) 12 1-3 オフショア開発発 先 国(直接発 分)の実績 19 1-4 ソフトウェア開発のプロセス(V 型モデル) 21 1-5 ベトナムのオフショア開発の 象業務 22 2-1 文化の三層構成モデル 31 2-2 オフショア開発を 巻く環境に関する要素) 33 2-3 オフショア開発の環境の中にいる個 に関する要素 39 2-4 オフショア開発における 品 トラブル発 原 45 3-1 記憶の神 回路網と文化スキ マについて 52 3-2 日本企業のオフショア開発におけるベトナム チ ムの典型的な体制 53 3-3 オフショア開発におけるポジショ 間の文化的要素に関する記憶の交流 56 表目次 1-1 日本の IT の総数推計( ) 1-2 2013 年 2017 年までの IT の 量 と に する不足感 1-3 2017 年度の IT 企業とユ ザ 企業における IT を最 く した 法 1-4 2017 年度の女 シニア 国 IT を採用している企業の 合 1-5 2004 年 2017 年まで 部 IT と契約 を最 視している企業 るい は 部 IT と契約 で最 く IT を できた企業の 合 1-6 日本のオフショア開発の市 環境の変化 10 1-7 オフショア ソフトウェア開発の進化 11 1-8 リソ ス活用 法によるオフショア開発形態の分類 13 1-9 開発 法と契約形態によるオフショア開発の分類 14 1-10 ネットワ ク成熟度指数(NRI)のラ キ グ 15 1-11 ベトナムにおける情報通信の発 戦略 15 1-12 ベトナムの IT の数( ) 16 1-13 地域の特徴 17 1-14 国別のオフショア開発の 月単 (2015 年) 20 1-15 2018 年度の ITPEC 試験の基本情報 者(FE)試験の実情 20 1-16 ベトナムにおける日本企業のオフショア開発の分類 23 2-1 オフショア開発における 的要素 25 2-2 オフショア開発における 的要素 27 2-3 ソフトウェア開発プロジェクトにおける つの環境 27 2-4 オフショア開発における 法的要素 28 2-5 オフショア開発の失敗事例 29 2-6 オフショア開発における文化的 または文化的要素に関する先行研究 30 2-7 オフショア開発における 文化的要素 32 2-8 日本とベトナムの国民文化の比較とそのオフショア開発への影響 34 2-9 オフショア開発における日本企業の行動 式 35 2-10 オフショア開発におけるベトナム企業の行動 式 36 2-11 オフショア開発における日本型開発の特徴 36 2-12 オフショア開発のプロジェクトにおける主なポジショ 40 2-13 先行研究でのブリッジ SE の定義のまと 40 2-14 日本企業 ブリッジ に求 るスキル 知識 42 2-15 認知摩擦と情動摩擦の調査に使わ る 37 の 問項目 43 2-16 認知摩擦と情動摩擦の調査の結 の一部 44 3-1 異文化適 の 短期適 と 長期適 49 3-2 異文化適 CAAI モデルの概要 50 3-3 BrSE の配置パタ 55 3-4 オフショア開発プロジェクトの各ポジショ の日本に関する文化的要素の記憶につ いて 56 3-5 仮説を検証するた の調査について 57 3-6 認知摩擦調査 と 情動摩擦調査 で使 文化的要素に関する 容 58 3-7 調査 象の企業の特徴と調査協力者の状況 59 3-8 認知摩擦調査 と 情動摩擦調査 の結 60 3-9 認知摩擦調査 の結 の分析 61 3-10 情動摩擦調査 の結 の分析 62 3-11 イメ ジ調査 の結 62 3-12 イメ ジ調査 の結 の分析 63 3-13 認知摩擦調査 と 情動摩擦調査 の結 の分析(ポジショ 別各設問の平均 値) 64 3-14 イメ ジ調査 の結 の分析(ポジショ 別各設問の平均値) 65 3-15 イ タビ 調査の 容 67 序章:本研究の 目的と 法 論文構成 研究 年 不足を改善するた とい 部の を使 くの日本企業は アウトソ 新しい雇用形態を活用するよ にな シ グ(Out-Sourcing) その中で オフショア開発(Offshore Development) の国に業務を委託する ている 本研究では に システム の安い 大きな 目を 開発等を受託する ITO(Infomation ソフトウェアの設計 Technology Out-sourcing)関連のオフショア開発を扱 事務全般 コ ルセ タ などの BPO(Business Process Outsourcing)関連のオフショア開発は 象 とする オフショア開発は 上 など企業の に進 る くまで 開発 的目的を達成するた には の開発型 業だけではなくオフショア で じた問 に 問 の要 は の 開発コストの の 組 雇用型では発 の企業まで で る しな 巻き込 た問 工数を なで る フショア動 調査 では 問に して し の オフショア開発を実 数 く こ 日本企 いてオフショア開発の しなけ ばな なくなる 的に た国 をつなぐオフショア開発では 違いを無視できない 2011 年度に情報処 推進機構(IPA) の し 開発 オフショア開発における オフショア開発を実 したことの によるコミ ニケ ショ 不足 と回 してお にな た このよ に オフショア開発の (コミ ニケ ショ の 文化の IT 企業に して実 した オ 品 トラブル発 る企業の約 70% 原 言 につ いて 文化の違い 最 大きな原 とな ていること 明 では プロジェクトの進 的要素の な ず 文化的要素 ) 要な を たしている そ こで 本研究では オフショア開発の文化的要素に着目する 異なる国で事業を 開するオフショア開発では まず どの国に開発を委託する 的要素に大きな影響に で 中国は長きに ると 主要な る 日本企業 オフショア開発を で けている 文化 て し し 年 中国シフト ま に進ん でいるな で 日本企業はイ ド アジア諸国へとオフショア開発の委託先の は 2009 年以降 日本のオフショア開発の直接発 ている その過程でベトナムは 国の中で 中国を次ぎ第 位のオフショア に進出している日本企業の事例を 1日本 化を 国とな た そこで 本研究では ベトナム 上げ オフショア開発の文化的要素を調査する の文献では オフショアリ グ開発 Development Offshore Software Out-sourcing て使わ ている の 文 献 で は Offshore Software Offshore Out-soucing など 同 とし 研究目的 こ までの くの先行研究では ショア開発の てきた し し で発 した問 そ は文化とは何 オフショア開発に存 を 上げる しているとい (2009) サザ ラ ド真 文化の壁 プロジェクト管 異文化コミ 文化的 などの焦 ず た研究 亜(2010)などの研究では 異文化接触 とその について述べてお 前提で進 に当て ニケ ショ などオフ について述べ 文化的 は当然のよ ほとんどで る 幸地 文化の定義に 触 ている に 霜田 オフショア開発の特定の要素だけを 察 している 文化その のは抽象概念で 広い分野において フショア開発における文化的要素 本研究では 概観し 文化の定義を定 そ の研究で な視 る で 上げ で扱わ な定義で扱わ る ので ると オフショア開発の文化的 ている箇 別 ているた る オ そこで に関する先行研究を の文化的要素を体系的にまと たい 本研究の第 の目的で る そ オフショア開発 進 発に参加するメ バ 境にいるメ の バ 自 バ る との 文化的要素は独立した存 互関係に と行動 の行動 ると る 式に影響を ではなく 常にオフショア開 文化的要素はオフショア開発の環 る ば 逆にオフショア開発のメ 式の変化を通じて文化的要素の特徴を変容する オフショア開発に参加するメ バ と文化的要素の関係を る 察したい 本研究では 本研究の第 そ の目的で る まと ると 本研究では 以下の つのリサ チクエスチョ を明 にすることを目的 とする (1)日本企業のオフショア開発において 文化的要素はどのよ に表 ているの (2)オフショア開発に参加するメ バ は文化的要素に してどのよ な 識を ている 文献調査では ベトナム の 研究 法 本研究では 文献調査と実証研究の つの 法を用いる まず 第 のリサ チクエスチョ について 文献調査を行 における日本企業のオフショア開発に関する文献を調査する に関する文献調査 業 中国 実 する その 験をベトナムに 中国のオフショア開発 はベトナムと中国の文化には共通 ベトナムにオフショア開発 なノウハウ また を移していく中で てきていると る く 日本企 中国のオフショア開発の で る 第 のリサ チクエスチョ 次に 研究を行 業員数規模別に大企業と中小企業の つの事例を選択し調査を 本研究では する そ ぞ の企業において るメ バ の文化的要素に 明 にな ていない について ベトナムでの 地企業の調査を基づく実証 ア する ケ ト調査の 法を用いて 識を量的に分析する 容については 補足としてイ また オフショア開発に参加す ア タビ ケ ト調査では十分に 調査を行い 的に分析する 論文構成 本論文の構成は以下のとお で る 序章 本研究の 目的と 法 論文の構成 第1章 日本企業のオフショア開発 第 章 日本企業のオフショア開発における文化的要素 第 章 オフショア開発に参加するメ バ の文化的要素に する 識 終章 結論と今後の 参 文献 第 章では 日本企業のオフショア開発の状況を述べる まず 日本の IT 観し 大 に不足している IT 進 ていることを示す 日本企業のオフショア開発の 日本企業 状と動 企業のオフショア開発を概観し 開発において文化的 第 章では に オフショア開発を導入してきた を示す 目する 要 緯を述べたのち ベトナムに進出している日本の IT 最後に ベトナムでのオフショア開発の を整 し オフショア ることを述べる 日本企業のオフショア開発における文化的要素について 察する フショア開発の構成要素の中で 文化的要素 に する 法として日本の IT 企業はオフショア開発を を 次に の 状を概 要で 文化の定義を定 的要素 的要素 オフショア開発の成功につな 法的要素 る要素で まず オ と並び ることを示す オフショア開発の文化的要素をマクロとミクロの つの視 次 で分析 する 最後に オフショア開発の構成要素の 互関係について述べる 第 章では する まず オフショア開発に参加するメ バ の文化的要素に オフショア開発のプロジェクトの中でメ を つに分類し そ ぞ のパタ バ について仮説を立てる する 識について分析 文化的要素に触 次に るパタ ベトナムでの 地調査 の結 を分析することを通して 仮説を検証する 終章では 本論文の総括として 本研究の結論と今後の を述べる c 日本の IT 企業にと てのベトナムでのオフショア開発の 次に ベトナムにおけるオフショア開発の業務範囲を見て るに た 日本企業はすべての業務を いてオフショア開発として行わ ロセスは 図 1-4 で示す V ディ る 顧客 グと グ 単体テスト この V い ) るソフトウェア開発のプロセスを見て 結合テスト 遠くなる工程とい 開さ 総合テスト 上の部分 顧客 下流工程は上流工程と比較す ば 要 定義 基本設定 受け入 に テスト い工程 下流工程 そ 以 は 運用 下の部分 その基本プ 詳細設定 コ 守 システム 上流工程 と呼ば シ グに関する 察 ―FPT ソフトウェアの事例を中心に― 次に 詳細設定 にな ている p7 こ はベトナムにおけるオフショア開発の業務範囲を示した く 基本設定 結合テスト 総合テストの 合は著しく低いとい 調 出ている このことはつま 日本企業のオフショア開発においてベトナムは そ のほとんど 下流工程を担当しているとい ことを の育成 く 型モデル) ので る ベトナムでは プログラミ グ 単体テストを業務範囲とする 合 最 できる に ティ トゥイ ユエ (2016) ベトナムの ICT オフショア アウト 次に 図1-5を て たい 査結 構成さ 単純な作業とい る 図 1-4:ソフトウェア開発のプロセス(V ソ ると 位置関係に る そのな で のコ ディ グ(プログラミ 5の単体テストは 出所:劉 永鴿 ファ オフショア開発を進 国に委託するわけではない 一般に IT 産業にお 型モデル 型モデルには たい 要だと 味している 今後は 上流工程 担当 ている そ に けては 日越の交流の中で教育に関 する協力 期待さ ている 21 図 1-5:ベトナムのオフショア開発の 象業務 出所:情報処 推進機構(IPA) IT 白書 2012 p131 図 2-128 抜粋 d ベトナムにおける日本企業のオフショア開発の分類 吉田(2015)では 日本企業とベトナム企業の間のリソ によ て オフショア開発を以下の表 1-16 のよ に イ ハウス型: リソ スを活用する形態で る ス活用 法および委託業務範囲 代表的な つの形態に分け 子会社を設け グロ バル の採用を行い ベトナムでは 2006 年に設立さ ている 自社 の た NEC ソリ ショ USOL ベトナム (USOL VietNam30)社 そして 2013 年にベトナムに進出してきたオルトプラスベトナム(Altplus Vietnam31)社 この ベトナム(NEC Solution VietNam29)社 イ ハウス型に たる アウトソ 発とい ス型Ⅰ:顧客 受けた開発案 形で再委託する形態で る 本企業のオフショア開発を進 ている の ち帰 開 くのベトナム企業はこの類型を利用し 日 チ ち バ 下流工程を 国 に アウトソ シ グ ( TinhVan 日本 る 国企業に上流 Outsourcing32)社はどの代表例で る アウトソ ス型Ⅱ:比較的に大きな開発案 において の 工程を含 た開発を委託する形態で る ベトナムで最大 で る FPT ソフトウェア社は この類型に分類さ る 29 NEC ソリ ショ ベトナムのホ ムペ ジ:https://vn.nec.com/(2019 年 月 日閲覧) USOL ベトナムのホ ムペ ジ:http://www.usol-v.com.vn/(2019 年 月 日閲覧) 31 オルトプラスベトナムのホ ムペ ジ:https://altplus.com.vn/ (2019 年 月 日閲覧) 32 チ バ アウトソ シ グのホ ムペ ジ:http://tinhvan.vn/(2019 年 月 日閲覧) 30 22 表 1-16:ベトナムにおける日本企業のオフショア開発の分類 オフショア開発の形態 イ ハウス型 日本国 ベトナム国 業務 容 日本企業 (親会社) ベトナム拠点 (関連会社) 日本企業の指示 による 顧客 アウトソ ス型Ⅰ 下流工程 ベトナム企業 日本企業 顧客 下流工程 日本企業 アウトソ ス型Ⅱ 上流工程 ベトナム企業 (日本拠点) ベトナム企業 出所:吉田(2015) 日本企業のオフショア開発におけるブリッジ ナムでの事例を中心に- に関する研究-ベト p43 を参 に筆者作成 1.4 小括 デジタル化 ている している ま 安い国で 開していいけば開発 不足の問 への解消 国の中で つつ 中国は首位を ベトナムを ベトナムは若い への関心 アウトソ 部の資源を利用するアウトソ シ グの つの形態と オフショア開発は して ア 常に シ てきている グの環境 とな ている 整 単純な作業の下流工程 挙げ し な る チャイナ ここ数年 IT に関するイ ていると 世界で プラス し 個 さ 日本 ワ レベル とい くな 識 ている 政府レベルまで IT 教育などに力を入 ている てベトナムはポテ さ に シャルの 年 てお 日本と るオフシ ベトナム企業でのオフショア開発の業務範囲を見て ほとんどで 中国 イ 直 日本企業のオフショ フラ く評 日本企業にと 段とな ている アジア イ ドに進出する企業 豊富な新興国で ま を低コストに抑 法の一案に ている ベトナムの友好関係の良さ ョア でのオフショア開発を進 る日本の IT 企業は 激に進んでいる 年 ドと比べて 位 ると 低いとい ている 23 IT 分野での国 競争 激しくな ている中 IT は の オフショア開発は 的なオフショア開発を進 上流工程まで 当できる に とコスト をしなけ できる有望な 組 で る し 今後 コストなどの目先の 的目的だけではなく できる能力をオフショア に期待している ちろん上流工程を担 い 力を求 ばな る 上流工程にな 日本 オフショア開発において文化的 は 能な発 に繋 る要素だと ている の 要な ばなるほど顧客と 日本文化への を担い 解 ている 明 くな 要で る オフショア開発の定着度 の第 章と第 章では オフショア開発における 文化的要素 的要素はどのよ に し には ず こ と に るた 慢 的に不足している日本にと て 直接 つま 可 に着目し 文化 にしたい 24 第 章:日本企業のオフショア開発における文化的要素 2.1 オフショア開発の構成要素 第 章で述べたよ に オフショア開発 成立する条 として まず以下の つの要素 挙げ る (1) の (エ ジニアなど)の単 (2) の は十分なスキルを (3) のオフショア開発に関する制度 法律 本論文では び (1)を 安いこと ていること 的要素 整 ていること (2)を 的要素 (3)を 法的要素 と呼 オフショア開発を構成する要素と捉 る し し 企業文化 な ず 発 日本企業とオフショア 風土 るいは企業 日本企業と している こ 的要素 の 地の企業 い 的要素 企業を跨ぐオフショア開発を実 間関係など 日本 と そ 地の ぞ の企業の に進 部 との異文化侵入 と並び た じた問 の 異文化接触による問 た要素はオフショア開発を成功に導く鍵で 法的要素 るに 先述した オフショア開発の構成要素の1つと ている 本論文では そのよ な要素を 文化的要素 と呼ぶ この節では そ ぞ オフショア開発における 的要素 的要素 2.1.1 2.1.2 2.1.3 でいくつ 紹 する そ 法的要素 を 文化的要素 についてどのよ に成 立つ 説明し 2.2 と 2.3 節で詳しい分析を行 2.1.1 的要素 オフショア開発における 的要素は コスト ショア開発を進 る時の 的目的を達成するた はいくつ の 的要素を示した ので る 業務の の 組 表 2-1:オフショア開発における No 的要素 オフショア の の単 オフショア開発を進 る に発 する 用 日本と比べて 予算配分:PMO33 上などオフ る 表 2-1 容 安 で る ど 標準化 招聘 出張 教育 に関わる要素で 的要素 33 PMO は Project Management Office の略で 組織 における個 のプロジェクトマネジメ トの支援を横断的に行 部門 構造システムをい (一般社団法 日本 PMO 協会のホ ムペ ジよ ) https://www.npmo.org/(2019 年 月 日閲覧) 25 オ バ ヘッドコスト:発 用ドキ メ ト作 文書翻訳 Q&A など どの国 地域にど だけの 合でオフショア発 するべき どの工程を発 するべき など どのよ な契約を締結して進 る (ラボ型開発 資源配分 受託開発 ブリッジ オフショアリ グ ダイ レクト オフショアリ グ など) 日本 コ ディネ タ の活用 橋 し の配置 出所:各参 文献 資料(大西 飯泉 堀田 野田 誉田 倉田 桜木(2004) 幸地 (2008) 幸地 霜田(2009) 齋藤(2010)) 筆者まと 成 第1要素の を行 オフショア の の大前提となる要素で のオフショア開発における ろん の単 安い の魅力を チミ ( に る は ので たベトナム国 る においては すること できない じる 幸地 算配分について PMO 標準化 招聘 た 誉田 倉田 飯泉 バ ヘッド問 Q&A などの発 ど は 開に影響を 異なる ダナ てお 日本企業 ている て ハノイ(北部) 異な 開するだけでは オフショア開発を進 用 を る にオフショア開発 ち 例 ば (中部) ホ ホ チミ は最 く ている の安い国でオフショア開発を 野田 で 国の中の地域によ 要 都市ごとに 部)とい た しない 安 プロジェクトの し 発では発 第1章で述べたよ 企業の 企業の選定 は国ごとに異なる 次いでハノイとダナ とな し の単 大西 上げてお 工数によ た 霜田(2009)では 出張 桜木 教育 自社リソ 資料作者 オフショア開発は スを利用する開 オフショア開発推進に関する予 とい 堀田(2004)では 文書翻訳 て るに 開発全体のコストを安易 用 挙げ 日本企業 ている の 打ち合わせのた ま としオ の 出張 たほどコストダウ できないと指 の資源配分で どの地域をオ 摘さ ている 1つの フショア 業のリソ 2.1.2 的要素はコスト にしてど だけの スの利用を最適化する に 化のた 合で業務を委託する など資源配分は常に る どの形式で自社リソ 的に検討さ るべき ス 企 ので る 的要素 オフショア開発における を行 業務 た 品 る 表 2-2 はいくつ の 的要素は 日本企業 オフショア 上を目的とした 的要素を示した ので に関する に委託する IT の業務 組 に関わる要素で る 26 表 2-2:オフショア開発における No 的要素 の IT オフショア の 力 的要素 容 委託業務の範囲は上流工程 下流工程 開発環境 テスト環境 ステ ジ グ環境 本番環境 テストデ タとその実行環境 レビ 範囲 ソ スコ ドレビ レビ 担当者 出所:各参 文献 資料(幸地(2008) 幸地 霜田(2009) 情報処 推進機構(2012)) 分散環境への 筆者まと 1.3.2 で述べたよ まず に オフショア のエ ジニアの 企業 委託業務範囲を決定することにつな る ので 象業務 主にプログラミ グ 単体テストとい 力とい 要素は 日本 ベトナムのオフショア開発は た 下流工程 で 詳細設計 結合 テストなどの 上流工程 の 合は低い状況に る 次に 分散環境への オフショア開発を進 日本企業とオフショア 企業間で常に情報を 開発環境の違いに ステ ジ グ環境 境設定の違いによ るケ スとして 常動作するに オフショア 通 に動く こる 慮する 表 2-3 のよ クトにおいては 境 して十分に 能要 ず と日本 日本 不可欠な要素と 開発環境 つま の 能評 に ち込むと正常に機能しない または顧客 幸地(2008)では のステ その原 能务化の問 してお る の環 仕 通 に正 しくは納品する時 グ環境と本番環境に走 で 双 よく 検証環境の段階ではプログラム をオフショア 本番と異なる疑似環境で検証せざるを得ないた 発 ている 試験では開発したプログラム ジ の 検証(テスト)環 つの環境に分け の未達成 関わる開発環境 双 一般的にソフトウェア開発のプロジェ じて 本番環境 とい 日本 ている するオフショア開発では る に開発工程に オフショア わ 要 る 問 なく仕 せるとトラブル つ挙げ ている (2)本番と異なる疑似デ (1) タを用 いたテストのた で る (3)網羅的なテストシナリオを作成できないた で る 表 2-3:ソフトウェア開発プロジェクトにおける つの環境 開発環境 検証(テスト) 環境 ジニア テスタ 主に操作する エ 使用するデ タ テスト用デ タ QA テスト用デ タ ステ ジ グ 環境 テスタ QA PM 本番環境とほぼ 本番環境 一般ユ ザ 実 のユ ザ 27 同じデ タ のデ タ 出所:筆者作成 分散環境への の他に オフショア開発のプロジェクトを行 に関する すべき のとしてよく挙げ レビ し に ソ する日本企業と中国企業の違いを示した スコ プログラム 品 ている ドの細 法を いところまで 認する傾 と納期に影響を に るた 討さ るべきだと 認するのに る ソ こ スコ い スコ 幸地(2008)は 日本 して た違いは ドレビ ソ ドレビ ソ スコ ド 視 は要求仕 との整合 を 中国企業はコ ディ グ規約 オフショア開発プロジェクトの をどのよ に 的に行 る 検 ている 2.1.3 法的要素 オフショア開発における法的要素は でオフショア開発を 素を示した お 国 ので 要な 企業 発 ばな 懸念して る るた のと ている 企業まで ない 国に進出する 投資 特に 例 ば オフショア る 契約締結 セキ の 部メモリと特定のコミ またはその国 表 2-4 はいくつ 異なる国の企業間の と 常に行わ リティに関する要素は て 顧客 ベ ダ 慎 に を わ ち出し デ る要素で 業員によるデ ニケ の法的要 地の労働使用などの法的要素は る企業に致命的な影響を USB などの 用不可とする企業 る の法律に関する要素で オフショア開発では 競争とい 常に なけ 開していく 日本企業 ショ タ のツ ル タ流出を ソフトウェアを使 い 表 2-4:オフショア開発における 法的要素 No 法的要素 投資に関する要素 労働者に関する要素 容 投資法 子会社設立 契約締結など 地の労働法 労働組合など デ タ漏 ソ スコ ドの ち帰 セキ リティ 輸出規則:ソ スコ ドを への ち出し禁止など 異なる顧客へのメ ル誤送信 出所:各参 文献 資料(日本貿易振興機構のホ ムペ ジ 幸地 霜田(2009)) 筆者まと 2.1.4 オフショア開発の失敗事例 コスト を選定する時には のを検討すること 見 る文化的要素の存 を主な目的としたオフショア開発を進 先述した い し し 的要素 的要素 その つの要素の条 る日本企業はオフショア 法的要素 とい を満たしたオフショア た 企業を 28 選定すること 泉 堀田 できるとして 全ては予 通 に進 るわけではないだろ 野田 誉田 倉田 桜木(2004)は表 2-5 のよ 大西 飯 に いくつ のオフショア開発 の失敗事例を紹 した 表 2-5:オフショア開発の失敗事例 No 容 E メ ルで仕 書送付し直接の説明は省略 結 問 発し Q&A に時間 いつまで て 問 収束しな た 解 不十分なまま開発に進んだ結 バグ 発した ブリッジ SE に使用を説明した後 特に 問 ないた 解できたと判断 ブリッジ SE の帰国後 問 発(100 /月) 作業 した ユ ザによる要求定義 たた 仕 変更 くな た 事態を伝 るた のオ バ ヘッド 大きくな 者を直接呼ばざるを得な た このた コスト さんだ 担当者ど しの仕 変更連絡 積 な 全体の整合を 認しな たた 後で不 具合 発 した 日本 のわ るリ ダ 途中で抜けたた 仕 を開発担当に まく要求を説明でき ず 不具合につな た 過去にプログラム開発の 験 たので VB JAVA34への作 替 で画 設計書 の 送付した プロトタイプ 納入さ 評 したところ ? のメッセ ジ 大量に 出力さ た (仕 処 不明な箇所に ? を出力する処 を入 ていた ) オブジェクト指 型のプログラムを発 した プログラムでスケルト 35を使用する ところ使用さ てお ず 全体に 80%のプログラム本数を修正した 単体テスト完了後 国 開発分と組 合わせテストを実 した 他プログラムとのイ タフェ ス部分の不良 発した 短納期物 で 仕 を説明し の 問に 回 したた 懸案 残 ているとの 識 無 た マイルスト のチェック時にコ ドレビ 成 の提出を要求した ところ出てこな た この直後 納品さ たドキ メ ト類はレビ を通した の とは到底 ないほど 品 粗悪だ た 初 ての 引先の 合 プロジェクト 回目は を揃 てきたので 回目 10 大丈夫だろ と て発 したところ 新 大部分で 予定通 の開発 できな た 出所:大西 飯泉 堀田 野田 誉田 倉田 桜木(2004) オフショア開発におけるプロ ジェクトマネジメ ト改善事例と 察 このよ に な に ろん ョ 的要素 オフショア開発を しなけ ばな 的要素 日本企業の仕 作成 開していく ない る には 表 2-5 で げ 表 よ 抜粋 既存の企業 では発 しな た ている失敗事例の要 には ち 日本企業とオフショア オフショア 企業の 解 企業のコミ ニケ シ プロジェクトマネジメ 34 VB と JAVA はプログラミ グ言 で る スケルト とは 主要な制御構造 関数などの宣言 呼び出し 処 の核心部分などプログラ ムの大枠の を記述し 詳細な処 の記述を省いた ので る (IT 用 辞典 e-words によ ) 35 29 ト などの問 仕 すること マネジメ い ト関連の問 の 企業とオフショア企業の行動の違い 化的 の影響 した 的要素 な て オフショア開発 日本 とオフショア 文化的要素 る こ の ニケ ショ 国の文化の違い 日本 の の違いなど 文 的要素 法 ている オフショア開発の構成要素の中で る要素で するコミ には日本とオフショア な 大きいと と並び で発 要な の各節では 的要素 を たしてお オフショア開発の成功につ オフショア開発における 文化的要素 について 論じていきたい 2.2 文化的要素の定義 2.2.1 文化とは 文化的要素を調べるに 象的な概念で く提唱さ 文化 ている マクロな視 る 究 こ まで そ た て 類学 まず 心 文化を社会的 ば 間の心 学 文化 社会学など 団によ と オフショア開発における文化的 について触 広い分野で扱わ て共有さ との関係 て たい 文化は抽 文化の定義 数 るシステムの体系としてと のレベルでと る るミクロな視 または文化的要素についていくつ の研 の研究で用いた文化の定義を表 2-6 にまと る 表 2-6:オフショア開発における文化的 No とは何 著者 幸地 霜田 (2009) 研究 象 オフショア 開発におけ る文化の壁 または文化的要素に関する先行研究 用いた文化の定義 職 で共有さ る暗 黙の仮定 仕事の 値観 そし て行動 式を規定す る一連の 式 提唱者 Francesco and Gold (2004)36 その他の 容 文化に関する原 則: 文化に善悪は ない 文化は 関 係で る サザ ラ オフシ ョ ア 間の心 と と 心 学的なア 文 化 の 特 の 可 ド真 亜 開 発 に お け の関係 プロ チ 塑 : (2010) る異文化接 (代表的な研 文 化 の 特 は 精 触を調整す 究者は 辺文 神 発 達 過 程 の 特 る 夫37で る) 定 の 時 期 で 環 境との 互作用 によ 可塑的 に形成さ る 出所:各参 文献 資料(幸地 霜田(2009) サザ ラ ド真 亜(2010))を 参 に筆者作成 36 Anne Marie Francesco and Barry A Gold (2004), International Organzizational Behavior, Prentice Hall College Div 37 辺文夫は心 学者で 異文化教育の先駆的研究者で る 30 まず 幸地 霜田(2009)は 文化を特定の 業文化 団 つ 地域文化 オフショア開発における文化の壁とい 活 式とし 世代文化 文化の壁は の 違に 国民文化 する要 で 容を 上げる 企業文化 ると述べた 職 また同書で は Francesco and Gold(2004) 提唱した文化の定義の中で狭義の文化38を採用し 文化を 図 2-1 のよ に文化の三層構成モデルとして定義した 黙の仮定 仕事の 仕事の とい このモデルは つの層 職 で共有さ る暗 構成さ ている 図 2-1:文化の三層構成モデル 出所:幸地 霜田(2009)『標準テキスト オフショアプロジェクトマネジメ 編】』 図 5-1 サザ ラ ド真 心 学のアプロ 心 学者 の定義 るとい 亜(2010)は チを用いて p.64 オフショア開発における異文化接触を検討するた 間の心 と つ異文化教育の先駆的研究者で 触 ト 【SE との関係 る 精神発達過程の特定の時期で のレベルで文化を捉 辺文夫の 環境との 精神の可塑 互作用によ た とい に また 文化特 可塑的に形成さ 容を示唆した 本研究では 幸地 用いたミクロな視 霜田(2009) の両 を採用し 用いたマクロな視 とサザ ラ ド真 亜(2010) そ 文化を捉 オフショア開 ぞ の視 な 発における 文化的要素 を分析する 38 Francesco and Gold(2004)では ると述べ た 広義の文化には 芸 宗教 風俗など全ての要素 含ま 31 2.2.2 文化的要素とは 2.2.1 で述べた文化の捉 視 を踏ま オフショア開発における 文化的要素 をマクロな とミクロな視 の つに分けて表 2-7 のよ に定義する 表 2-7:オフショア開発における 文化的要素 オフショア開発における文化的要素 マクロな視 ミクロな視 組織レベル 個 レベル オフショア開発を 巻く環境に オフショア開発とい 環境の中に 関する文化的要素 いる個 に関する文化的要素 日本企業とオフショア 企業 オフショア開発に参加する日本 オフショア のスタッフ 両 の企業間の 日本 とオフショア のスタ ッフの と 日本企業とオフショア企業の特 オフショア開発のプロジェクト 徴 行動 式 の各ポジショ の特徴 行動 式 日本型開発の特徴 オフショア開発のプロジェクト 日本の IT 製品の特徴 のコミ ニケ ショ 異文化コミ ニケ ショ 出所:筆者作成 捉 容 象 構成要素 まずマクロな視 間の る と 組織レベルにおいて日本企業とオフショア 象として オフショア開発を 式 い を では オフショア開発を 巻く環境としては では のスタッフ そして両 環境の中で 素には 個 きていく 間の と をオブジェクトとして 間に関する文化的要素を オフショア開発のプロジェクトの各ポジショ クト のコミ ニケ ショ 次の 2.3 節では に 日本企業とオフショア企業の特徴 そ ぞ の視 オフショア開発と ミクロな視 の特徴 行動 の文化的要素について 行動 オフショア 上げる 異文化コミ ニケ ショ 上げ る レベルにおいてオフショア開発に参加する日本 企業の そして企業 巻く環境に関する文化的要素を 日本の IT 製品の特徴 とい 要素 挙げ 日本型開発の特徴 ミクロな視 企業 の文化的要 式 プロジェ などの要素 その構成要素 る 実 にどのよ ている を詳しく分析する 32 2.3 オフショア開発における文化的要素の構成 2.3.1 オフショア開発を 巻く環境に関する要素 Tải FULL (82 trang): https://bit.ly/3SaDzqk Dự phòng: fb.com/TaiHo123doc.net a 概要 日本企業のオフショア開発を 巻く環境に関してどのよ 2-2 に示している オフショア開発は ぞ と の組織 る た地域の組織間のつな ている特徴は文化的存 また オフショア開発の仕組 で では と受 の間のコミ フショア開発に参加するメ よ ニケ ショ 日本企業 を通じて進 バ は いわ る 日本型開発 な要素に影響を受けな る 発 を 以下の図 の上で成立してお オフショア開発の運 を担い IT 製品(ここではソフトウェア アプリケ ショ 開発は発 な要素 の オフショア そ 要な要素だ 企業 受 IT サ ビスなどを指す)の ていく その過程で オ 日本の IT 製品の特徴とい していく 図 2-2:オフショア開発を 巻く環境に関する要素 出所:筆者作成 以下では そ ぞ たはどのよ な特徴を の要素について ている オフショア開発 先行研究で 上げ でどのよ に ている ま ている 容を概観する 33 b 日本企業とベトナム企業の特徴および行動 式 る組織の特徴 響 る づいて 幸地 行動 式 形成さ 霜田(2009)は 日本とオフショア る ホフステ には その組織 地域の文化の影 ド 提唱した国民文化の 次元の の国民文化を比較しな した 表 2-8 は幸地 霜田(2009) 述べ 属する国 論39を基 オフショア開発への影響を紹 ている 日本とベトナムの国民文化の比較と そのオフショア開発への影響を示した ので る 表 2-8:日本とベトナムの国民文化の比較とそのオフショア開発への影響 日本 間の 捉 の 職 環境 善説 身 環境 善説 ベトナム オフショア開発へ の影響 善説 悪説に い 混合型 上に立つ 間のリ ダ シップ スケジ ル計 時間の捉 長期指 画 事組織マネ ジメ ト 職 環境 団主義 団主義 個 主義 擬似的な身 環境 団主義 の構築 身 環境 団主義 団主義 上司と部下の関係 職 環境 大きい 大きい において 指示を 権力の 差 る どのよ な態度 言動を 身 環境 中程度 大きい とる 品 証の 不 定 の回避 慎 な 大胆 オフショア の流動 モ レツ形 関係 視型 モ レツ形 関係 視型 残業 休日出勤 出所:幸地 霜田(2009)『標準テキスト オフショアプロジェクトマネジメ ト 【SE 編】』 pp.90~94 よ 筆者作成 Tải FULL (82 trang): https://bit.ly/3SaDzqk Dự phòng: fb.com/TaiHo123doc.net 表 2-8 わ るよ に 個 本とベトナムは似ているところ モ 擦 レツ型 関係 視型 とい い 団主義 間の 次元では大きな違い 権力の の捉 差 の次元において 不 実 日 の回避 オフショア開発の で摩 こ 得る要素だと わ る 上記で述べた国民文化の下で よ 主義 な行動 式を るのだろ 日本企業とベトナム企業はオフショア開発を行 どの 表 2-9 はオフショア開発における日本企業の典型的な行 39 ギア ト ホフステ ド(Geert Hofstede)はオラ ダ 社会心 学者で る 1967 年 1973 年に けて 116000 の IBM 関連会社の 業員を 象に 72 国で国別 値観を調査し その結 国民文化の 次元の 論を提唱した 34 動 式をまと た ので る 孫受けの会社構造による 次に 日本企業の まず ので 守主義 法とする ので る こ 明 は 品 レビ 問 た す可能 の そ を は ソ スコ わ 納期遵守 る行動に繋 は 日本企業の を行 法を最適 変更の オフショア開発におけるソ 有識者一 をその で関係者全員に周知するとい を導入す 発に 企業の信頼関係喪失 ボトムアップ改善 とき る IT 企業だけではなく日 オフショア開発においては仕 幸地(2008)は ドレビ 子受け ず組織固有の開発 日本企業とオフショア 上げる の要素は こ ている IT 分野では 開発に新 ている い 合い形の開発 乏しいに ている ず納期を厳守することは 低下を べた 知識 ると 本企業の全体の特徴として知 馴 な契約をしないまま開発を進 は常に変化 ることを妨げる要素にな わ 日本企業の とい るいは スコ アプロ ド チを述 ではなく関係者全員で実 し で る 表 2-9:オフショア開発における日本企業の行動 式 No 要素 馴 容 合い型の 開発 明 守主義 組織固有の開発 法を最適 納期遵守 ボトムアップ 改善 仕 な契約をしないまま 開発を進 る 法と信じる 変更の量に関わ ず 納期は厳守する ソ スコ ドレビ などを行 とき 有識 者一 ではなく関係者全員で実 し 問 を その で関係者全員に周知する 出所:先行研究を参 に筆者作成 先行研究 大西 飯泉 堀田 野田 誉田 倉田 桜木(2004) 大西 飯泉 堀田 野田 誉田 倉田 桜木(2004) 大西 飯泉 堀田 野田 誉田 倉田 桜木(2004) 幸地(2008) 表 2-10 はオフショア開発におけるベトナム企業の典型的な行動 式をまと た ので る 幸地 霜田(2009)では ショア開発を進 同書では る ベトナムには遠 の客にお の接待は通常以上に行わ ベトナムの賄賂の問 を 上げて る傾 ること 仕事の仲 者 ックバックはベトナムで正当な商習慣と認識さ Transparency International よると 日本は 100 40 てなしを提供する文化 売 述べ オフ ている 謝礼を ることを示している で第 18 位で るのに して ベトナムは 33 キ 2018 年 に 発表した 腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index) 満 中 73 また 40に で 117 位 https://www.transparency.org/cpi2018(2019 年 月 日閲覧) 35 6793725