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ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ KHOA NGƠN NGỮ VÀ VĂN HĨA PHƯƠNG ĐƠNG KHĨA LUẬN TỐT NGHIỆP LÍ LUẬN BIÊN DỊCH TRONG LĨNH VỰC KỸ THUẬT – PHÂN TÍCH LỖI SAI BIÊN DỊCH CỦA NGƯỜI HỌC TIẾNG NHẬT – Giáo viên hướng dẫn : Trần Thị Minh Phương Sinh viên thực Khóa : Lê Thị Lanh : QH2010 HÀ NỘI – NĂM 2014 序章 研究背景・目的 私たちは言語学生として、将来だれでもプロ通訳者や翻訳者などになり たいと思う。グローバル化が進む現代では、言語の架け橋の役割を担当する通 訳者及び翻訳者の職業チャンスもだんだん増えている。口頭のメッセージを訳 す通訳者とともに、書かれた文章を書いて訳す人である翻訳者の役割も本当に 大切である。けれど、通訳は話し言葉を対象として訳すことと違って、翻訳の 特長は記述言語がすぐに消える事はなく、翻訳の起点となる言語(起点言語) も目標となる言語(目標言語)も残る。、翻訳者が訳した文章は、読者に何度 も読み返されたり、長い間保留される。文学やノンフィクションなどのいわゆ る出版翻訳だけではなく、技術翻訳、ニュース翻訳などさまざまな領域がある。 本稿では、翻訳とは何か、翻訳に関する概念、それから翻訳の歴史及び社会で の翻訳者の役割を研究したい。 一方で、翻訳の領域の中では、技術翻訳も大きな分野で、特に、最近ベ トナムに進出する日系企業の多くはITを初めとしたテクニカル分野の企業であ る。オフショア開発における重要な条件の1つとして日本語によるコミュニケ ーション能力が挙げられる。それで、日本語学生達の将来のテクニカル分野で 働く機会も多いだろう。専門的業界なので、専門的な言葉も多く、文章を訳し 書く技術もいろいろ特長がある。それで、本研修を通じて、テクニカル分野で の文章の留意点を研修したい。 そして、未経験の学生達がよく間違うポイントを分析して、改善提案を 出す。本研究を通して、自分自身がいろいろ知識を身に付け、将来の仕事に活 かすようにしたい。 2 研究の対象 本稿は、翻訳理論及びテクニカル分野での翻訳をその研究対象とする。 翻訳理論については、「翻訳の定義」と「3種類の翻訳」及び「グローバ リゼーションと翻訳」を研修する。また、翻訳の歴史及び種類と翻訳者の役割 についても研修する。通訳理論は本稿の対象としない。 テクニカル分野での翻訳については、テクニカル文章の特徴及び翻訳の 留意点を明らかにする。 研究方法と構成 本研究では4章で構成される。 第1章においては、翻訳の定義及び3種類の「翻訳」とグローバリゼーシ ョンと翻訳を述べる。 第2章においては、世界及び日本の翻訳歴史を明らかにすることとともに、 翻訳の種類及び翻訳者の役割なども述べる。 第3章においては、テクニカル分野の文章の特徴を考察した上で、読みや すく、誤解させないように訳し書くための留意点を述べる。 第 章においては、実際に学生たちがテクニカル分野の文書をどのよう に訳すかを調査し、調査を分析することを通じて、翻訳者になるために必要な 練習の方法を提案する。 第1章 翻訳とは? 1.1 翻訳通訳と異文化コミュニケーション 1.1.1 翻訳とは何か 「翻訳」とは、一般的には「ある言語テキストを別の言語に移し換える」 ことで、訳すという行為や過程を示すこともあれば、訳出物や作品をしめすこ ともある。英語では "translation" になる。 日本語で「翻訳」と言えば普通は、文字で書かれた文章を訳すことを意 味する。しかし、英語の "translation" は、書き言葉と話し言葉の両方の訳出 を意味するので、「思考や考えを一つの言語から別の言語へ移転することであ り、その言葉が書かれたものか話された物かの形態は問わない」と言う定義も ある。つまり日本語でいう「翻訳」は、英語の "translation" と完全に同じ意味 ではないので、ここに言語を訳すことの難しさがあるわけである。 もっとも英語であっても、"translation" が書き言葉の訳出だけを指すこと もあり、その場合は「ある言語で書かれたテキストを翻訳者が別の言語で書か れたテキストに変換すること」であるので、日本語の「翻訳」と同じ意味にな る。同じ言葉であっても、コンテキストによって異なる意味で使われることが ある、という点も翻訳を複雑な行為にしている。 1.1.2 異文化コミュニケーションとしての翻訳 「訳す」とは、「他の言語や文化において既に存在するメッセージと、 類似した意味や効果をもつメッセージを産出すること」と説明できる。 この定義で重要なのは、「訳す」という行為が、言語だけでなく異なっ た「文化」の間で行われるとしている点である。訳出を左右する「コンテキス ト」には「状況」と「文化」の2種類がある。「状況コンテキスト」とは、コ ミュニケーションが行われている場、参加者、互いの関係などの状況である。 「文化コンテキスト」は、伝統や信条など言葉に埋め込まれている文化的要素 を指す。そのような複雑なコンテキストの中で、行われるコミュニケーション を訳すのが普通であり翻訳なのである。つまり、翻訳にせよ通訳にせよ、言葉 だけでなく、その言葉を支えている目に見えない「文化」も訳すのである。 では、「文化」とは何であろうか。もっとも古い定義によれば、文化と は「知識、信仰、芸術、道徳、法律、習慣、その他、社会の構成員としての人 間によって習得されたすべての能力や習慣の複合総体」である。その他にも 「後天的.歴史的に形成された明示的および明示的な生活様式の体系」「人間 が自らを守るために作り出し、周囲の自然環境と人間との間に位置させたもの が文化であり、地理的な隔絶と歴史的な変化が特定のパターンをもった個別文 化を作り出す」などの種々の定義がある。 「異文化コミュニケーション」という用語をつくったホールは、「文化 とはコミュニケーションであり、コミュニケーションは文化である」と述べて いる。言葉を変えれば「私たちが何を話、どのように話すかは、私たちが暮ら してきた分かによって概ね決まる」ということになる。 文化は氷山にたとえて説明されることもある。海面から出ている部分は 目に見える分かで、この部分を理解することは可能であるが、面倒なのは水面 下に隠れている文化である。価値観や信条や規範などは見えないところか自分 でも気づかないのであるが、コミュニケーションには、そのような深層の文化 が大きく影響してくる。 そのため、翻訳者は隠れた分かも考慮に入れながら、異なる文化と言語 との間の橋渡しをすることになる。通訳は言語を訳しているように見えていな がら、言語に潜む文化も「訳す」ことを余儀なくされるという大前提を理解す る必要がある。翻訳者はまさに異文化コミュニケーションの最前線にいる存在 であり、通訳と翻訳の問題は文化コミュニケーションの問題そのものなのであ る。 1.2 種類の「翻訳」 1.2.1「翻訳の定義」 私たちはふだん、翻訳されたコンテキストや翻訳をする行為なのを表す 際に「翻訳」という語を作っている。考えるまでもなく、英語で書かれた文章 を日本語に移し替えるなど、異なる言語の間での言葉の置き換えが「翻訳」に 決まっていると認識している法が多いかもしれない。たしかにそういった行為 は「翻訳」であるが、「翻訳」とはそれだけであろうか。言語学者の Jakobson.R は、翻訳には3種類あると定義し、それぞれを「言語内翻訳」「言 語間翻訳」「記号法間翻訳」と読んでいる。Jakobson.R による「翻訳」の定義 を学ぶことから、「翻訳」とは一体何であるか改めて考えろう。 1.2.2 言語内翻訳 Jakobson.R が示した1種類目の「翻訳」は、「言語内翻訳(intralingual translation)」である。言語内の翻訳というのはつまり、ある言語で書かれた語 や文書を、同じ言語の中で、別の表現を用いて表すことである。Jakobson.R は、 この行為は「言い換え」であると説明する。医師による専門用語にあふれる論 文を一般の読者が読んで分かるようにやさしい言葉を用いたり、説明を加えた りしながら、書き換えることは、言語内翻訳の一例である。こういったことを 私たちは日常的に行っている。例えば読んでいる本に「隘路」という言葉を見 つけて意味が分からなかった時に、辞書をひいたり誰かに訪ねたりして、語の 横に「細かくて歩きにくい道」と書き込むことも言語内翻訳の結果である。 1.2.3 言語間翻訳 2種類目の「翻訳」は「言語間翻訳 (interlingual translation)」と呼ばれる 物である。異なる言語と言語の間で行われる「翻訳」であり、一般に「翻訳」 といえばこの種のものを指すことが多いである。地球上にはさまざまな言語が あるため、膨大な数の言語と言語の組み合わせを作り得る。日本語の小説を読 み、フランス語で著すことや、ポルトガル語の歌詞を日本語で表現する事など、 例をあげれば切りがない。それほどまでに、私たちの身のまわりには言語間翻 訳があふれており、私たちの生活を支えている。また言語間翻訳は、プロの翻 訳者によって行われることが多いが、専門家ではない学生も外国語学習の際な どに行っている。外国語の文章を読み、日本語に翻訳し理解を深めたり、テス トで外国語の文を日本語にするように指示する問題に挑戦したことがあるはず である。 起点テキストの意味を解釈し、目標言語において適切な訳語を選ぶこと は単純なように思われるかもしれないが、実は大変難しい作業である。各言語 間において語の意味はつねに一対一の対応をしているわけではないため、起点 テキストの語の意味を適切に、もれなく異言語によって表すことは簡単な行為 とはならないのだある。例えば、英語の "rice" という語はどのように日本語に 言語間翻訳できるでしょうか。日本語において「米」「飯」、そして、「稲」 の各語が指すものは別のものであるが、英語では "rice" という語が「米」も 「飯」っも「稲」も意味し得る。よって、"rice" を日本語に翻訳する際には、 「米」か「飯」か、あるいは「稲」という少なくとも三つの選択肢が考えられ る。従って言語間翻訳をする際には機械的に語を置き換えることはできず、前 後の文脈を含めて "rice" などの語や、その語が含まれたメッセージ全体を解釈 し、それを目標言語において表現する必要がある。 1.2.4 記号法間翻訳 最後の「翻訳」は、「記号法間翻訳 (intersemiotic translation)」と呼ばれる 種類である。異なる記号の間の「移し換え」、つまり言語体系を別の記号の記 号で解釈し表すことが、この3種類目の「翻訳」である。言語というのは記号 体系の一つ種であり、言語以外にも、音楽や映画、絵画のような造形芸術や踊 りなどの記号体系が存在している。例えば、詩という言語記号による芸術があ る。一編の詩を読み、その内容を油絵によって表現することは、言語から絵画 への記号法間翻訳となる。他にも小説を読み、その内容をピアノを弾いて表す ことも一種の記号法間翻訳である。 1.2.5 翻訳学における「翻訳」 3種類の翻訳のうち、伝統的に翻訳研究の対象となってきたのは言語間 翻訳である。異なる言語を用いる人たちの間のコミュニケーションを成り立た せるための言語間翻訳は、歴史を通し重要な役目をもし、またさまざまな問題 も伴うため、多くの研究がなされている。しかし研究対象は言語間翻訳に限定 されるわけではない。例えばローカリゼーションにおいてはアメリカで書かれ た英語の文章をピボット言語としての英語の文章に言語内翻訳し、そのあとに 各言語へと言語間翻訳としていくことが行われる。このような翻訳現象を扱う 際には、言語内翻訳も考察対象となるのである。 1.3 声と文字 1.3.1 「声の文化」と「文字の文化」 通訳と翻訳が言葉を介した実践である以上、言葉の声としての特徴、あ るいは文字としての特徴について考える観点は不可欠であろう。 Ong.W.J は、その著書『声の文化と文字の文化』で、言葉の「声」とし ての特徴とそのような言葉の特徴の中心として作られる文化を「オラリティ」 (orality, 声の文化/声としての言葉)、一方、文字の獲得し、それを使いこ なす能力、そしてその能力を基盤として発展した文化を「リテラシー」 (literacy, 文字の文化/文字を読み書きする能力)という用語で表し、両者の間 には、コミュニケーションのしかただけでなく、根本的な思考のあり方や言語 表現の違いがあることを論じた。Ong.W.J は、文字をもたず、またく書くこと と無縁の文化を、「一次的な(primary)」声の文化とし、現代のようにテレビ やラジオなど、電子メディアの出現によってもたらされた新たな文化を「二次 的な (secondary)」声の文化と呼び区分した。書くことの技術が、一次的な声の 文化から文字の文化への移行をもたらし、さらにこの書くことから印刷技術が 生まれ、現在の二次的な声の文化へといたり、人間の文化や思考を大きく変え てきたと言う。 文字をもたない声だけの文化では、話し手と聞き手が同じ時間と空間 (コンテキスト)を共有しているが、そこでの声や語りを文字として記録し残 すことをしない。したがって、そのような文化では、記憶しやすいように韻や リズムを整えたり、反復表現や決まり切った言い回しを繰り返すと言う反復的 で共同的な思考形式が発達した。 一方、私たちがすでに慣れ親しんでいるような声に加え文字を獲得した 「文字の文化」では、文字によって記録することが可能となるため、声の文化 のように話し手と聞き手(あるいは書き手と読み手)が同じ時間と空間を共有 していなくも、その語りを伝える術がある。その結果、言い換えや言葉を駆使 した内省的で分析的な思考が発達したと言う。 1.3.2 声と文字の相互作用性 文字の文化においては、文字として記録するためには、声を聞き取り、 それを書き取り、さらに書き写す作業が必要である。西洋で 15 世禄の活版印 刷技術が普及する以前は、声は知の拠点である修道院でもっぱら筆写され、写 本という形で人間の手に書かれ、読まれる時は音読された。その意味で文字と 声は相互に響き会うものだった。その後、活版印刷技術に大量複製が可能とな ることによって、書く、読むという行為は声から徐々に切り離され、さらに 「書かれたもの(テキスト)」はそれだけで存在しているものとして捉えられ るようになっていく。Ong.W.J の提起した電子メデイアの登場による第二次の 声の文化は、その意味で文字の文化で切り離されていた声の文化の復権と言え るものである。 一見、「文字の文化」では声と文字は別々のもののように見えるかもし れません。しかし、上記でみてきたようにもともとこの二つは決して対いつす るものではなく両者はともに深く関わりあっているのである。 通訳者は、基本的に「今.ここ」で発せられた声を基盤としている。した がって、そこにいる人々は声を取り巻くコンテクストを共有している。それに 対し、翻訳は、通常「文字で書かれたもの」に対象とし、時間的地理的制約を 超えた営みとなる。しかし、ここで忘れられがちなのは、そのような「書かれ たもの」であっても、言葉は本質的に「声」を基盤とするものだと言うことで 10 けれど、日常的な意味を分析すると、「サイト」は二つの意味がある。一つは 用地、敷地で、もう一つの意味はインターネットにおいて、特定の情報を蓄積 しているコンピューターまたはそのコンピューターを含むシステム全体である。 「トップ」は最上部である。それで、「サイト」と「トップ」の意味を連結す る時、“Vị trí đầu”(最初の位置)や“Địa điểm hàng đầu”(最上の場所)や“Trang web hàng đầu”(最上のページ)と間違う。 4.2.2 文章理解問題 テクニカル分野に翻訳する時、知らない専門用語がたくさんあるために、 いろいろ困難にあう。但し、翻訳することには、言葉だけではなく、文章を分 析し、理解することも難しいので、正しい訳文を作成することが簡単ではない。 特に、第 章に述べたように、テクニカル分野の文章はいろいろ特徴があり、 訳し書く時も多数な留意点がある。それで、翻訳する時、注意しなければなら ない。 本調査の問題 及び問題さんに出した文章の学習者訳文を分析した上で、 文章理解力が図 に表現される 79 図 2:文章理解率 100% 90% 80% 11 70% 50-75% 60% 50% 25-50% 10 0-25% 40% 30% 20% 75%以上 10% 0% 3年生 4年生 本調査の問題 及び問題 に出た文章を分析した上で、学習者の訳文を 比較し、留意点を出す。 問題2の文1: 「会員情報を登録したユーザは、次回応募する際には、前回登録した会 員情報をデフォルト値として画面に表示する機能を作成して頂きたいです」 この文では、主語が省略され、述語は「機能を作成して頂きたいです」、 「一度求人した際、会員情報を登録したユーザは、次回応募する際には、前回 登録した会員情報をデフォルト値として画面に表示する」の長い部分は補語で ある。主語が省略されることはテクニカル文章の一つの特徴である。なぜかと いうと、テクニカル文章には、話し手及び聞き手は誰かを確認することよりも、 伝える情報が大切だからである。それで、訳する時、翻訳者もいろいろ困難に あう。 80 学習者の訳文の例を挙げる “ Khi đăng kí ứng tuyển lần người đăng kí phải điền thơng tin cá nhân; đăng kí ứng tuyển lần xin người tạo chức hiển thị lên thơng tin cá nhân mặc định đăng kí” この訳文では、依頼される人は“mọi người”に訳することは正しかどうか 確認できなく、そして、画面に何か表示するかのがまだ訳しないので、訳文が 曖昧になる。 “Người sử dụng đăng kí tất thơng tin ứng tuyển lần ứng tuyển sau, tơi mong muốn tất thơng tin đăng kí lên hình” この訳文では、依頼する人を訳する必要がない。それに、述語は「機能 を作成していただきたいです」であり、「画面に表示していただきたい」では ないので、述語と補語が間違いに分別しなく、伝える情報が間違いに理解した。 複雑な文では、補語が長く、主語と述語を分別しづらいので、正しく文 を分析することが難しい。もし、正しく分析できないなら、意味を間違いに理 解し、訳した内容も間違いになってしまう。それで、言葉だけではなく、きち んと文を分析する必要である。 この文はベトナム語で訳するなら、以下のようにする。 “ Mong muốn tạo chức năng: Với user đăng kí thơng tin hội viên ứng tuyển lần đầu, lần ứng tuyển hình hiển thị thơng tin hội viên đăng kí lần trước giá trị mặc định.” 問題2の文2: 「電子記録及び電子著名は、従来の文章による記録と手書き著名に比べ 重要性が低い、と一般に確認されている可能性がある」 学習者の訳文の例: 81 “Những nội dung hay chữ kí điện tử so với chữ kí thư từ hay nội dung có văn từ trước tính quan trọng tính thức thấp chấp nhận” “Đăng kí chữ kí điện tử có khả xác nhận so với việc đăng kí chữ kí tay mức độ quan trọng tính thức thấp” この二つの文では、述語の対象となる部分が間違いに訳した。本文では 「電子記録及び電子著名は、従来の文章による記録と手書き著名に比べ重要性 が低い」は補語で、「一般に確認されている可能性がある」は述語である。そ ういう分析し方によると、以下のように訳する。 “Ghi chép điện tử chữ kí điện tử có khả nhận định có tính quan trọng tính thức thấp so với chữ kí viết tay ghi chép văn từ trước đến nay” 問題 の文1 “ Những thơng tin cần thiết đăng kí thành viên trang web gồm có: serial number (12 chữ số), user ID, mật khẩu, tên người sử dụng, địa liên lạc (địa email) 調査を参加した学生のほとんどはこのように訳した: “WEBのページの会員を登録する際には、必要な情報はシリアルナンバ ー(12数字)、ユーザーID、パスワード、使用者、それから連絡先(メールア ドレス)を含む。 この訳文は間違いではないが、前に述べたように、一般に、1文は50 文字以内にまとめると読みやすいといあわれている。1文の長さが50字を超え る場合は、文を分けられないか検討する。また、名称や説明が複数並んで文が 長くなっている時は、箇件下記にするなのの工夫が必要になる。 82 この場合には、明瞭に書いた方が分かりやすいと思う: 「WEBのメンバー登録の際は、以下の情報が必要です: ・シリアルナンバー(12数字) ・ユーザーID ・パスワード ・利用者氏名 ・連絡先(メールアドレス)」 問題 の文 “ Đặc điểm bật hệ thống hỗ trợ việc quản lí văn công ty, giúp hiệu suất công việc nâng cao” 多くの人が次のように翻訳した。 「このシステムの特長は会社の管理書類を補助し、作業効率が高まって なる」 この文では、主語と述語が対応しないので、分かりにくくなる。 主語と述語が対応していないと、意味が曖昧になり、理解しづらくなる なので、述語と主語を対応させる必要である。ベトナム語と日本語は違いがあ るので、ベトナムの文から、日本語に訳するとき、そういうことが必要である。 この場合に、以下のように訳したほうがよい: 「このシステムの特長は、企業の文書管理業務を支援し、業務を効率化 することにあります」 83 4.3 改善提案 4.3.1.翻訳者に必要なスキル 最低限必要なスキルとして以下の4点がある。 ・日本語力: 日本語の文献を読んで十分に理解できる日本語力。 ・ベトナム語力: 原文をきちんとしたベトナム語にできるベト ナム語表現力。(べトなム語から日本語に翻訳する場合は、日本語の表 現力)。 ・リサーチ力: 専門用語や業界知識など、わからないことがあ ったら自分で調べる必要がある。あらゆる方法で調べることのできるリ サーチ力も必要である。 ・スケジュール管理能力: 納期を守るというのは翻訳者として 基本中の基本。 納期に間に合わせることができないと、実に多くの関 係者に影響がでてしまい、翻訳者個人の信用にも関わる。 4.3.2 訓練方法 4.3.2.1 日本語及びベトナム語能力訓練 ベトナム語の表現力や文章力は翻訳に限らず大切だと思います。あとは、 論理的な読み方、書き方を学ぶのも大事である。 ただ、原文理解を間違える と表現力以前の問題なので、日本語力も同時に磨く必要である。 プロの訳文を読んでいると 日本語力以上にベトナム語の力が必要だと 実感する。それは越日のみならず、 日越にも当てはまる。ベトナム語の意味 を深く理解せずに日本語文を書くことはできないからである。 日越翻訳には、 日本語を読んで何が書いてあるのか分からないと話に 84 ならない。 それで、どんな日本語を読んでも理解できるようにならないと翻 訳などできそうにない。 そして、日本語を読んで分かったつもりでもそれが 的確にベトナム語に置き換えることができない場合もあるので、ベトナム語の 表現力を磨く必要がある。 越日翻訳では、 日本語に直そうと思っても、ベトナム語であるにもか かわらず何が書いてあるのか理解できないことがある。書かれている内容に関 する基礎知識が必要 ベトナム語を日本語語にそのまま直すと日本語のスタイ ルとは違っているように思えることもある 。それで、場面によって日本語で はどのようなスタイルで書くのかについて学ぶ必要がある。 4.3.2.2 リサーチ力及びスケジュール管理能力を向上するための練習 使える日本語の表現を増やす必要有り クラスで扱った教材は多彩な分 野のもので、 その都度、内容に関するリサーチも必要になり、 課題をこなす のにははてしなく時間がかかった。 授業では、受講生全員の訳文を見比べな がら 訳し方について学んでいき、得るところは多かったのであるが、 翻訳の テクニック的なことを教えてくれるというものでもない。 テクニックを学ん で翻訳ができるようになるものでもないと思う。 というわけで、翻訳につい て学ぶ以前に 文法、語彙、表現に磨きをかけておく必要があると思う。 学 習のやり方としては、 自分のやりやすいところ、できるところからでいいと 思う。明確な目標と、戦略があれば、 毎日練習するなら、だんだんよくなる と思う。 テクニカル分野のみらず,いずれの分野でも、翻訳できるように、専門的 な知識及び言葉を勉強する必要がある。異なる言語をもつ人たちの橋渡しとな る、翻訳者は当然のことながら、高い専門技術、知識が必要とされる職種であ る。 85 未経験から通訳者、翻訳者になるには、どのようなキャリアプランをた てればいいであろうか? 専門的な文章をしっかりと読み解くには訓練が必要である。専門的な 文章を理解することは、山登りのように訓練する必要である。しろうと高くな るのではなく、しっかりと訓練をしなくてはならない。そうでなければ、途中 で遭難してしまうかもしれない。あくまでも、丁寧丁寧に訓練を積み重ねてい くことが大事だ。一朝一夕で専門的な文章を読めるようになることはほとんど ない。訓練するためには、自分自身の努力だけである。学術関連の専門的な文 章を理解したければ、時間はかかる。翻訳者として認められるには、すでに日 本語力が完成している方の場合で、準備を始めてから3年くらいは必要だと思 う。 但し、翻訳は勉強に終わらなく翻訳者として一人前になった後も、より 深い専門知識、アップデートされた知識が常に必要とされる。 そういう考え 方を維持して、毎日練習するなら、ぜひ将来はプロ翻訳者になる可能性がある。 86 結論 本稿は、先行研究を踏まえ、翻訳理論と翻訳の歴史及びテクニカル分野 での翻訳の留意点を研究し、実際に学生たちがテクニカル分野の文書を翻訳す る時、どのように翻訳しているか、問題を解決した上で、改善提案を述べたも のである。その結果、本稿はいくつかのポイントは以下のようなものである。 第1章では、「翻訳」はどのような行為かということに加え、異文化コミ ュニケーションの観点から捉えた翻訳について説明する。文化を異にする人た ちは、使用する言語も異なる場合が多いである。翻訳学はこの異なる文化に属 する人々の間でのコミュニケーションを可能にする。翻訳は、ただ言語を置き 換えるだけの単純な行為であったならば、論じるべき問題はそんなに多くはな かったであろう。しかし、翻訳は異文化コミュニケーションであるため、翻訳 学が考察すべき事柄は、文化、文化に属する人間、人間が持つ思想をはじめと し多様にある。それで、本章には、異文化コミュニケーションと翻訳の関係を 述べる。それに、翻訳という行為が扱う言語というものを声と文字という角度 から捉え直す。最後には、グロバル化の進む現代社会において、ますます多用 になっていく人との交流の中で、翻訳が持つ役割について考えます。第1章に おいて、翻訳にまつわる基本的な事柄を理解し、翻訳学について学ぶための準 備を備えた。 第2章では、まずは、翻訳の長い歴史を振り返る。世界には、通訳は古く から人間と深く関わりを持っていたことを明確にした。仏教の普及に仏典の翻 訳、キリスト教の布教に聖書の翻訳は欠かせなかった。翻訳の歴史を振り返り、 その社会文化史的な意義を探すことは、これからの異文化交流や国際関係を考 えることにつながる。次は、翻訳に関する事柄から研究する上で、職業として の翻訳及び翻訳を実践している人々の状況を述べた。翻訳には、文字やノンフ 87 ィクションなのいわゆる出版翻訳だけでなく、技術翻訳、ニュース翻訳などい ろいろな領域がある。どのようんま分野で翻訳が必要とされているのか、どの 言語から日本語へ、また日本語からどの言語に訳されることが多いか、機械翻 訳は何か、グローバル化が進めている現代の翻訳者の社会地位などを明らかに した。 第3章では、テクニカル分野での文章の特徴を明らかにした上で、いろい ろ翻訳の留意点を述べた。 ・文章を書く時、特にテクニカルの文章に対しては、読みやすいことが 大切である。本稿では、文章を読みやすく書くための基本的な技術について説 明する。文体や自制について留意し、一つの文には一つの内容を表すようにす るなど、読み手から見た分かりやすさに配慮して読みやすく書くとは、具体的 にどのようなことなかを理解しよう。また、主語と述語の使い方についても基 本的な考え方を説明する。主語や述語は文章に必要とさえる基本要素であり、 これらが適切に使われていれば読みやすい文章になる。さらに、句読点の打ち 方についても基本ルールを知り、読みやすく、理解しやすい文章を書くための 技術を身につける。 ・テクニカルの文書だけではなく、文書を作成や翻訳するとき、誤解さ れにくくする必要である。これから、誤解されにくい文章を書くための基本的 な技術について取り上げる。否定表現、可能表現、比喩、強調について、どの ような点に気をつけなければならないかを具体的に示す。また、範囲を確認す る方法や数値を使った明確な表現についても解説した。 第 章では、第 章に述べたことに基づき、「テクニカル分野での翻訳」 をテーマとする調査の結果を分析した上で、学生たちがよく間違うことを考察 し、改善提案をだす。他の学生だけではなく、自分もまだ未経験の人なので、 88 本研究を通して、いろいろ知識を身に付け、将来の仕事に活かすようにしたい と思う。 上述したように、翻訳理論及びテクニカル分野での翻訳の留意点につい て、いろいろ分析した。しかし、不十分のところがたくさんあり、深く研究す る必要があると思う。筆者の未熟さが目立ち、まだまだ学ばなければならない ことがもっと多くあると思っているが、この本論において、提示したことがベ トナム人の日本語学者に何らかの役に立てばと願っている。 89 参考文献 Jeremy Munday (2009) 「Nhập môn nghiên cứu dịch thuật – Lý thuyết ứng dụng」 Nhà xuất Tri Thức Hoàng Văn Vân (2005) 「Nghiên cứu dịch thuật」 Nhà xuất Khoa học xã hội Lê Hùng Tiến ( 2006) 「Nghiên cứu dịch thuật khuynh hướng nghiên cứu ngơn ngữ」Tạp chí Khoa Học Đại học quốc gia Hà Nội – Đại học ngoại ngữ T.XIX Phạm Quốc Lộc, Lê Nguyên Long(2009)「Dịch lí thuyết dịch hệ hình lí luận cho Việt Nam nay」 Nghiên cứu văn học Kiều Thanh Quế (1941)「Dịch thuật」『Ba mươi năm văn học』 NXB Tân Việt Ban biên tập từ điển thuật ngữ khoa học trường đại học khoa học kỹ thuật Nagaoka (2009) 「Từ điển thuật ngữ khoa học 」Nhà xuất giáo dục Việt Nam 安西徹雄・井上健・小林章未編(2005)『翻訳を学ぶ人のために』世界 思想社 グローニン、M./風呂元武敏編訳(2010)『新翻訳事始め―翻訳とグ ローバリゼーション』大阪教育図書 藤波文子(2007)『翻訳行為と異文化間コミュニケーション―機能主義 的翻訳理論の諸相』松籟社 10 芳賀徹編(2000)『翻訳と日本文化』山川出版社 11 平子義雄(1999)『翻訳の原理』大修館書店 12 伊佐雅子監修(2002)『多文化社会と異文化コミュニケーション』三修 社 90 13 岩波書店編集部編(2006)『翻訳家の仕事』岩波書店 14 マンデイ、J./鳥飼玖美子監訳(2009)『翻訳学入門』みすず書店 15 村上春樹・柴田元幸(2000)『翻訳夜話』文春新書 16 大黒俊二(2010)『声と文字』岩波書店 17 鳥飼玖美子(1998)『歴史をかえた誤訳』新潮文庫 18 山岡洋一(2001)『翻訳とは何か―職業としての翻訳』日外アソシエー ツ 19 山本真弓編(2010)『文化と明治の翻訳学―異文化研究と翻訳の可能性』 明右書店 20 技術情報協会(2006)『コンピュータシステムの信頼性保証の考え方』 イーコプラアンス株式会社 21 一般財団法人テクニカルコミュニケーション協会(2012)『日本語スタ イルガイド』一般財団法人テクニカルコミュニケーション協会出版事業 部会 22 藤沢晃治(2004)『「分かりやすい文書」の技術』講談社 23 中村明(2002)『文章作法入門』、筑摩書房 24 講談社校閲局(1992)『日本語の正しい表記と用語辞典』、講談社 25 高橋昭男(2014)『日本語テクニカルライティング』岩波書店 26 三島(2001)『技術者・学生のためのテクニカルライティング』共立出 版 27 日本エディタースクール(2012)『日本語表記ルールブック-日本エデ ィタースクール』日本エディタースクール出版部 28 秀和システム第一出版編集部(2013)『最新標準パソコン用語辞典』秀 和システム株式会社 29 http://jaits.jpn.org/home/Kaishi_Archive/Jaits10-on-index.html 91 30 http://jaits.jpn.org/home/Kaishi_Archive/Jaits8-on-index.html 31 http://jaits.jpn.org/home/Kaishi_Archive/index.html 32 https://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-083024-9.html 33 http://www.docin.com/p-56334666.html 34 http://alcom.alc.co.jp/questions/show/13743 35 http://allabout.co.jp/gm/gc/295251/ 36 http://www.hicareer.jp/trans/translator/ 37 http://www.transinstitute.net/gyoukai/03.html 38 http://www.jetro.go.jp/ 39 http://it-words.jp/ 40 http://dictionary.goo.ne.jp/ 92 93